ゆいぽんがどこかに行ってから理佐は下を向いてずっと黙ったままや。

そんな理佐とは対照的に守屋さん菅井さん葵オダナナの4人はずっと盛り上がっとる

やからうちは理佐に話しかけた

美:ゆいぽんとは中学校同じやったん?

理佐は顔を上げてゆっくり話し出した

理:まあね...

美:じゃあ、仲ええん?

そう言うと理佐は暗い顔をして首を横に振った

美:えっ?何かあったん?

質問しても答えない理佐
そんな理佐を見てダメな質問をしちゃったなって後悔した

美:ごめんな、気にせんで。

理:ううん。心配してくれたんだね...ありがとう。

理佐はそう言って私の頭を撫でた

美:...。

その行動がキュンときて心がギュッとなった...

すると


?:あんたらうるせーな

教室で盛り上がっていた菅井さん守屋さん葵オダナナの4人にある人がそう言った

まあこんなこと言うのはあの人だけだよね
そう言ったのは相変わらず低いトーン、不機嫌な顔の志田さんだ。

織:いやいやー!すみません...!!

オダナナはまた焦った顔をして謝っていた

守:昼休みなんだからいいでしょ!てかあんた誰?

守屋さんは喧嘩腰で志田さんにそう言った

志:志田だけど、あんたこそ誰だよ。

守:守屋茜ですけど!昼休みに騒いで何がいけないんですか?

志:うるせえって言ってんだよ

このままじゃ本気の喧嘩になりそうや
誰か止めなきゃ

そう思い、私は立ち上がって二人の間に立った。

美:いい加減にしいや!

守:美波ちゃん?

志:あ?

そう言って、志田さんは私のことをずっと睨んでる

たくさんの視線に耐えられんくなる

そんな時

理:はーい!終わり!あかねんとゆっかー教室戻るよ!
志田さんもうるさくしてごめんね。

理佐はその場をまとめて志田さんに謝って教室から出ていった

そして志田さんは席に戻っていった


美:はぁ...怖かったー

脱力して席に座ると葵とオダナナが私の周りに来た

葵:美波根性あるねー!やっぱり関西の血だ!

織:すごいじゃなーい!!

美:ううん...理佐が助けてくれてよかった。

葵:だねだね!

葵がニヤニヤしてそう言った。

理佐が助けてくれんかったらあのままビビって動けんくなってたやろうなー
やっぱり理佐は優しい...
今日会ったばかりやのに理佐の行動に毎回優しさを感じて胸が痛くなった。

それに比べて志田さんはなんなん?
ほんま最悪や...
うるさかったかもしれへんけどあの言い方はないよ!


キーンコーンカーンコーン

そう思っているとチャイムがなった

次の時間は部活動のオリエンテーションや、、