夏休みに入り渡邉さんと会わない日が続いた
約束の土曜日はやっと明日だ。
たった6日会ってないだけでこんなにも心が痛いなんて...
早く会いたい
早く話したい
早く仲良くなりたい
早く笑顔を見たい
これじゃあ欲張りかな?
なんて思うけどこれじゃあ足りないくらいだ
ベットに寝転がりこんなことを考えているうちに眠りについた
起きると朝の8時半
今日は久しぶりに渡邉さんと会う
考えるだけでテンションが上がった
準備が終わった頃には家を出る時間だ
欅坂駅まで1時間半かかるけど今日は特につらく感じなかった
〜一時間半後〜
欅坂〜欅坂~
プシュー
電車を降りてホームに向かった
時刻は10時45分
志:少し早かったかな?
壁に寄りかかって渡邉さんを待つこと20分。
時刻は11時5分
約束の時間は既に過ぎていた
志:遅いなー...
待つこと自体はそんなに苦では無いけど、ただ不安だった。このままこないんじゃないかって
さらに15分経過
時刻は11時20分
志:んー...
まだ渡邉さんの姿はない...
だけど私は待ち続けた、だって渡邉さんを信じるって決めたから
…………………………
一方理佐は
起きると時刻は10時45分
葵:お姉ちゃん起きて!!もう昼だよー!
理:んー...あっ!やば、これ完全遅刻じゃん...
今日はあの子と約束をした日なのに寝坊をしてしまった
準備をして家を出た時には既に11時5分
家から電車に乗って欅坂駅まで25分だから着くのは30分過ぎだ
連絡先も知らないし
理:それにまず待ってくれてるわけないよね...
あの子を信じきれていない私はそう思って欅坂駅に向かった
欅坂〜欅坂〜
電車から降りて急いでホームに向かった
時刻は11時40分をまわった
彼女を探したけど彼女の姿はどこにも無かった
理:流石にいないよね...
諦めて帰ろうとすると少し離れた所で壁に寄りかかる彼女を見つけた
理:嘘でしょ...待っててくれたんだ
急いで彼女の元に向かって声をかけた
理:あの...ごめんなさい!
すぐに謝ると彼女は
志:謝らなくていいよ?来てくれただけで嬉しい...
頬を赤くしてそう言った
理:ありがとう、
志:こちらこそ!じゃあ行こっか?
理:うん...
返事をして彼女のあとを歩いた
何でこんなに優しいんだろ...
普通40分も遅刻したら怒るでしょ
というか普通帰るよね...
連絡もできないし
来る保証のない私のこと待っててくれるなんて...
そんなことを考え、
私の前を歩く彼女に私の心臓はドキドキと音をたてた
理:私は彼女を好きに...?
そんな思いを胸に水族館へ向かった
続