ねるの家を出て学校へと走った

はぁはぁ

息を切らし教室に着いたが時刻はすでに19時を回っていて
友香や軍曹は帰ってしまっていた。

理:たくっ遅いよ自分...
気づくの遅いんだよ...!

バンッ

自分の情けなさに腹が立って壁を思いっきり蹴った

理:クソッ


しばらくたち学校を出て歩いてる途中
一つのことを思い出した。

理:もしかしたら...

私はある場所に向かった

タッタッタッ

理:着いた...

私が向かった先は友香に告白した公園だ。
ここは私と友香にとって思い出の場所
だからもしかしたらここに居るかもって思ったんだ

だけど暗い公園をいくら見回しても友香の姿はなかった

理:そりゃそうだよな...はぁ...

溜息をつき公園を後にしようとすると

肩を叩かれた

トントンッ

理:?

菅:理佐さん...?

振り返ると不安そうな表情、不安な声で私の名前を呼ぶ友香が立っていた

理:友香!!!

私は友香だと気づいてすぐに抱きついた

菅:理佐さん?!

久しぶりの友香の匂い、この温もり
友香の全てが愛おしかった

理:友香ごめん。たくさん苦しめてごめんね
大好きなのに、大好きなのに裏切ってごめん

私はだきついたまま友香にたくさん謝った
すると友香は私の手を突き放すかのようにどかした

そりゃそうだよね...
こんなの最悪最低だもんね...

理:ごめんこんなの最低だよね...じゃあ

そう言って友香に後ろを向け歩き出した

私の頬には涙が流れ

本当に辛かった

だけどもっと友香は辛かったんだ

ごめん友香...

そう思った次の瞬間

タッタッタッ

後から走る音

振り返ると友香が私の胸に飛び込んできた

理:!?

菅:理佐さんのバカ!理佐さんは優しいから長濱さんのこと救いたかったんですよね...?
病院に入院した時から私はずっと理佐さんを待ってたんです...来ないとわかってた理佐さんを。
だけど今は違う!
来てくれたじゃないですか!
なのにまた逃げないでください...
私はまた理佐さんと一緒に前に進みたい!


そっか、私はまた逃げようとしてたのか...
バカだなあ
こんなに素敵な人がいるのに…

理:友香ありがとね、私もまた友香と前に進みたいよ...

涙が止まらない

こんなに泣いたのは久しぶりだ

そんな私を見て友香は笑っていた

大好きな人の笑顔

私はまた見ることが出来た

1度は手を離して、裏切ってしまった

大好きな人の手を

私はまた握ることが出来た

みんなのおかげだ...



私はもう一度友香に抱きついて

理:友香が大好き...!もう一度私にチャンスをください...!

告白をして友香の顔をゆっくり見ると

菅:私も理佐さんが大好きです!


満面の笑みで友香は笑った