屋上で後ろから聞こえた声
ゆっくり振り返ると
茜:貴女は‥‥
?:ちゃんと話すのは初めてですね!
小林由依です!
茜:小林さん‥‥?
そう、声をかけて来たのは小林由依さんだった。
彼女の事は理佐と中学生の頃に付き合ってたという事くらいしか知らない‥‥
小:由依でいいですよ‥‥?
茜:うん!じゃあ私のことは茜で!
小:はい‥!
茜:よろしくね?それで、ここは私にとって思い出の場所じゃ無いんだ‥‥
小:えっ?
由依は不思議そうな顔で私を見る
茜:ここはね私にとって複雑な場所。だけど今はここに来たかったんだー
小:そっか‥‥。私もここは複雑な場所かなー?でも来たくなっちゃうんですよね‥‥
由依は私と同じような事があったのだろうか?
なんだか共通点ができたようで嬉しかった。
キーンコーンカーンコーン
少ししか話せて無いけどチャイムがなったから私は教室に戻ることにした
茜:じゃあまたね!由依!
小:うん!
教室に戻ると
すずもんが暗い顔して席に座っていた
そしてその瞬間、現実に戻されたというか重い空気が私の心に突き刺さった。
その日の放課後私は部活を休んで友香の様子を見に行った。
茜:友香...?
菅:茜さん...
友香は言葉を発した。友香の声を聞くのはいつぶりだろうか...
茜:友香...!良かった、良かったよ...
私は泣きながら友香に抱きつきそう言った
すると友香は
菅:茜さんが子供になってる...!フフッ
友香はそう言って笑った
私は本当に嬉しかった...
今日の昼、私の言葉で笑顔を無くしてしまったんじゃないかって思ってたから...
だけど友香はいつもの笑顔で笑ってくれた。
茜:ほんとに心配したんだから!もういいの!私がずっと友香の隣にいるもん!
菅:茜さんいつの間にか甘えん坊になりましたか?
友香が首を傾げてそう聞いてきた
茜:違うから!けど今日だけは良いでしょ...?
菅:そうですね...。
この日から友香は少しずつ体調が良くなって、
もうすぐ退院も出来るらしい。
学校にも行くらしいんだ
だけど私はこわい
また友香が傷ついてしまうんじゃないかって
それに
友香は今理佐のことをどう思ってるのだろう?
変わらず理佐を信じ理佐を好きなのかな、、
そうだとしたら私の心はきっと虚しい...
続