夏休みまであと1週間。

渡邉さんとは友達にもなれずなんの進展もない。
このままじゃ夏休みの間の約1ヶ月会えなくなってしまう。だから私は渡邉さんを遊びに誘うことにした

志:渡邉さん!夏休みどこか遊びに行かない??

理:‥‥。

渡邉さんはいつものように窓から外を見て私の言葉を無視する

志:ねえねえ!いこーよ!

私は諦めずしつこく誘った
しつこいと思われてもいいから遊びたかったんだ

すると渡邉さんは

理:ほんと声でかいし、しつこい。ますます葵に似ててうざい

また妹の葵という子が話に出てきた

志:ふーん!妹みたいな存在ってことか!

私は渡邉さんの言葉をポジティブに受け取ってそう答えた。

理:ほんとうざいあっちいってよ

渡邉さんにどんなに冷たくされても私はめげなかった

志:遊ぶって言ってくれるまでここ動かないから!

理:はぁ、わかったよ。遊び行くから

渡邉さんはため息をして了承してくれた

志:まじ!?しゃー!!じゃあ遊ぶところ決めとくよ!またねー!!

渡邉さんが遊んでくれると言ってくれて本当に嬉しかった。

志:(これで距離が縮まればいいなぁ)

私はそう心で思ってウキウキで教室に戻った

教室に戻り茜にこのことを話した

志:茜ー!渡邉さんが遊んでくれるって!まじ嬉しいー!!

茜:そうなんだ...良かったね...!

茜は喜んでくれると思ったのに、逆に悲しそうにそう言って教室を出ていった。

志:茜?!

この頃、茜の様子がおかしいのに私は少しずつ気づき始めた。


…………………………
一方理佐は

何であそこまで私に構うの?
どんなに冷たくしたっていつも笑顔で、
毎日毎日私のところに来て、なんであそこまで私に必死になるの...?

友達なんて所詮上辺じゃん、
なのに彼女はいつも真剣で、私のことを知ろうとしてくれてる

だけどやっぱり怖い
信じたって裏切られるんじゃないかって...

だけど、少しずつ私の心は彼女に開き始めていた

だって葵の存在話したのはねる以来だから...

だけど彼女はまだ私のことをほとんど知らない、トラウマの事もなんでいつも窓の近くにいるのかも、そして妹の葵のことも...。


いつか彼女に話せる時が来たら

それは私にとって大きな存在になったってこと


だけどそれが来るのはきっと、まだ先のことだろう