友香が不安そうにしてたから
私は頭を撫でた。

きっとまた理佐と長濱さんの事で何かあったんだ。

茜:じゃあ私は教室戻るから、友香はもう少し休んでなよ?分かった?

菅:はい...ありがとうございます...。

茜:うん...!

私は保健室を出て4組に向かった

今は二時間目が終わった時刻で休み時間だ
4組を覗いたら理佐が長濱さんと話していた

だけど話してるだけならいい、けどこれは...

私の目に映ったのは理佐の膝の上に長濱さんが座っている光景だった。

茜:はぁ..。理佐!!!

私はため息をして理佐を呼んだ

理:軍曹...?

茜:ちょっとこっち来て

私は理佐の腕を引いて誰もいない階段に連れてきた

理:軍曹どうしたの!?

茜:ちょっと理佐なにしてんの?

理:なにって何?

何にもわかってない理佐に腹がたった
付き合ってるくせしてなにもできてないじゃんって

茜:はぁ...友香また倒れたんだよ?

理:えっ?

茜:何でかは分からない、だけどきっと理佐と長濱さんのことだと思うよ?なのに理佐は友香の気持ちも考えないで膝に長濱さん座らせたりさ、いい加減にしなよ!!

私は怒りをすべて理佐にぶつけた

すると理佐は言い返してきた


理:うるさい!!!友香の気持ち考えなよってその前に私の気持ちも考えてよ!
私見たんだよ...

茜:何を?

理:2人が、2人が屋上で抱き合ってるとこ!!それなのに...よくそんなこと言えるよね...!

茜:えっ...


理佐が言い返してきたのは初めてだったし、屋上でのことを見られていた事に動揺が隠せなくて何も言い返せず立ち尽くしていたら理佐は

理:もういいよ...

そう言って歩いていってしまった

茜:理佐...


友香と理佐の気持ちは行き違ってしまっている。しかも私のせいで...


私は罪悪感に襲われその場にうずくまった。

すると階段の下から声が聞こえた


?:軍曹?

?:茜さん?

茜:あっ...

顔を上げてみてみると声をかけてきたのは愛佳と梨加ちゃんだった。

志:軍曹どうしたの?もしかして落ち込んでるとか!?

愛佳がちょっとだけ笑いながら聞いてきたけど、そこをつっこむ元気もなく正直に答えた

茜:そうだよ...

志:ちょっと珍しいしうけるんだけど!

空気の読めない愛佳がバカにした言い方でそう言った
すると梨加ちゃんが

梨:ちょっともな!だめだよ...そんな事言ったら...

志:えっ、そーなの?

梨加ちゃんは私に聞こえないように小声で言ってるんだろうけど丸聞こえだ...

茜:フフッ、やっぱり2人はお似合いだね!羨ましいよ...。じゃあまたね!

二人を見ていて元気が出た私は立ち上がり教室に戻った。