ガタンゴトンガタンゴトン
ここは電車の中、私の名前は志田愛佳。
この春、高校生になった
今は学校に入学して一ヶ月経ったくらい
そして高校は家から1時間半もかかる遠いところ、なぜここを選んだかって?
んー、気分かな。
このお話は私が一目惚れした人のお話です。
志︰(毎日満員電車だしだるいわー)
私はヘッドホンをして音楽を聴きながら、心の中ではいつも文句を言っている
志︰(ほんとに疲れるーあれ?)
私が立ってる所の目の前に座る茶髪でショートカットの子に目がいった
志︰(うわ、めっちゃ可愛いし美人なんですけど、ラッキー)
昔から可愛い女の子を見るとテンションが上がった。
もしかしたら自分は女の人が好きなんじゃないかな、なんて思ったりした。
だけど真実は自分でもわからないまま考えるのをやめた
けど、私の前に座るこの女の子はわたしのタイプにピタッとはまってるんだ。
だけどここは満員電車。
考えてるうちに流されて目の前はドアになってしまった
次は、欅坂~欅坂~
志︰(あっ、降りなきゃ。)
私は欅坂駅で降りた
すると偶然、あの茶髪でショートカットの女の子も降りてきた
志︰(わおまじか!今日はとことんついてるなー)
嬉しかったけど人見知りだから話しかけられない、
それに可愛いんだけどなんだか話しかけるなオーラ的なのが
あの女の子から出ている気がして
後ろ姿を見ているうちにその女の子は居なくなってしまった。
志︰あーあ、行っちゃったー
残念がって声に出したら後ろから声をかけられた
?︰あれー?愛佳駅の真ん中でなに独り言言ってんの?キモー
その言葉にイラついて睨みながら後ろを振り向いたら茜が立っていた
志︰うるせーなー
茜︰睨みすぎたろ!ほら学校いくよー!
志︰うん。
茜とは高校に入学していちばん最初に仲良くなった友達だ。
茜︰それでなんであんな独り言いってたの?『あーあ、行っちゃったー』って!
茜は頭の上にハテナを浮かべて聞いてきた
志︰電車に可愛い子がいて偶然降りる駅が一緒だったから、話しかけようとしたけどなかなか勇気がねー
茜︰けど逆に話しかけられてもなーアハハ
茜は笑いながらからかってきた
志︰うるせー!
茜︰それでどんな人だったのー?
志︰えーっとね、茶髪のショートカットで可愛くて美人だった!
茜︰また会えるといいねー!
志︰電車でキョロキョロしなきゃだ!
茜︰愛佳とか変態に間違われて駅員さんに捕まってそう!!アハハハハハハハ
茜は爆笑していた
志︰黙れよ!!!
茜とこんな話をしていつも通り登校した
校門をくぐり下駄箱に向かおうとしたら、二階にある渡り廊下に今朝見た茶髪でショートカットの子がいた
志︰茜!!!あの子!
茜︰えっ!?
茜は焦って渡り廊下を見ていたけどすでにその子は居なくなっていた
志︰おそーい!
茜︰悔しいなー、けどまさか同じ学校だったとは!
志︰まだ、入学したばっかだから他のクラスとかましてや先輩だったら絶対わかんないよー
茜︰てか制服見なかったの?
志︰顔ばっか見てたから気づかなかった!
茜︰馬鹿さが出てるねー!
志︰うっさい!
(けど、同じ学校ならいつか話せるよね...)
そう思って教室に向かった
続