私は志田の元に早歩きで向かった
そして教室についた

平︰志田はー?

教室に志田の姿はなかった

平︰となるとあそこか

私はもちろんあそこに向かった
そう、屋上に。

平︰おい!志田ー!!いるんだろー!

志︰あー?うるさいなー
また平手か

平︰お前今泉と、何かあったんだろ?

志︰...。

平︰なにしたんだよ!今泉もう一週間も学校来てないんだぞ!心配じゃねーのかよ!

志︰...。

平︰ちっ、もういい!

私は舌打ちをして屋上を後にした
志田は今泉の話をすると急に黙ってしまった。原因が志田なのは確定だ...

そして私は教室に戻ってきた

小︰あっ、志田さんどーだった?

平︰志田のやつなにも話さなかった...
そうだ!小林、今泉の家知らない?

小︰知ってるけど行ってどうするの?

平︰今泉を助けたい、そしてちゃんと気持ち伝えなきゃ

小︰何言ってるの?
平手さんはまず菅井さんとの事ちゃんと最後まで終わらせないとでしょ?

平︰はぁ、わかってるよ...。

小林に正論を言われて現実に戻される

そう、私は友香と付き合っている
それなのに今泉が好きなんて
どーしたらいいんだよ

……………………………………………
その頃守屋と菅井は

私は今友香の教室の前にいる、昨日あんな事があったから話しかける勇気がなかなかない、

守︰だけど私は友香を救いたい...
友香!!

私は小さな声でそう言って
大きな声で友香を呼んで席に向かった

菅︰?

守︰あの、昨日はビンタしてごめん!

菅︰...。

友香は何も喋らない
昨日のことを相当怒ってるのだろうか

守︰友香の気持ちは分からない、
だけど友香に悪い人になって欲しくない!
...友香?

菅︰...。

友香はまだ何も発さない、下を向いて少し震えてるようにも感じた
そんな友香をみて肩に触ろうとしたら

菅︰触らないで...!

守︰!?

友香はそう言って教室を出ていった
私はショックだった、
幼馴染みである友香に触らないでなんて言われるとは思わなかったから。
そのショックから教室を出ていった友香をただただ、見ている事しか出来なかった...

……………………………………………

私はあかねんに肩を触られそうになって、触らないでと言い教室を出て保健室に来た。

あかねんが昨日言ったことは正しい、
だけど平手さんとやっと付き合えたのに手を離すなんて出来ない。

けど私がやってるのは脅迫だ...。

今私は心が痛い。

あかねんが言った通りだ。

それにどうしたらいいか分からない...。

そんな時、大好きな人の声が聞こえた

平︰友香?

そう平手さんの声

菅︰平手さん?

平︰友香具合悪いの?

菅︰ううん...悪くない

そう言って私は布団に潜って
あかねんに言われた言葉を思い出しては心が痛くなった。

平︰友香?話したいから放課後屋上にきて?

菅︰...。

平手さんにそう言われたけど返事をする前に平手さんは保健室を出ていった。


~放課後~

平︰まだかなー

私が屋上に来て15分経ったけど
友香はなかなか来ない、そんな事を考えていると

ギィィバタン

ドアが開いて閉まる音がした

平︰友香?

振り向くと友香が居た

平︰あのさ...

私は友香に別れたいって言おうとしたけれどなかなか言葉が出ない
それに別れたいと言ってじゃあ退学にしてもらうなんて言われたら最悪だ
すると

菅︰まさか別れたいなんて言わないよね?

友香は私の心を読んだかのように不敵な
笑みを浮かべてそう言った。

平︰...。

菅︰別れたらどうなるか分かってるでしょ?

友香は酷いことを言ってるけど
何故だか目の奥は悲しみに溢れてるように感じた
そんな友香をみて私は別れたいなんて言えなかった。
ねるを、思い出してしまう...

平︰友香ごめん...

私は友香を優しく抱きしめた。
それと同時に
友香を救わなきゃって思ったんだ。
友香をこんな目にしてしまったのは自分だと思ったから...