胸がまだドキドキする中、理佐さんと手を繋いで一緒に歩く私。

理︰まさか、友香と手を繋いで帰れる日が来るとはなー

菅︰私もです...とても嬉しいです!

理︰てか、そろそろ敬語やめなよー!
私先輩でもなんでもないんだし!

菅︰うーん...。
なんか敬語の方がいいんです!

理︰そーなのね、じゃあそのままでいっか

私と理佐さんはそんな会話をしながら帰った


次の日

ピンポーン

理︰うーん誰だろ
まだ7時だ...ファァ

あくびをしながらドアを開けたらそこに立っていたのは友香だった

菅︰理佐さんおはようございます!
というか理佐さんまだ寝てたんですか!?

理︰あれ?友香じゃんおはー
だってまだ7時だよーねむい

菅︰迎えに来ました!ほら早く準備して学校いきましょー!

理︰えーー
まあとりあえず中入んなよー

菅︰いいんですか?じゃあお邪魔します...

理︰そこら辺にテキトーに座ってー
ファァまだ眠いよー
友香膝枕してーーー

菅︰いいですけど7時半すぎたらおこしますからねー!

理︰はいはい
おやすみ

理佐さんはそう言って、私の膝の上で寝だした

菅︰寝顔可愛い...

私は理佐さんが起きないように頭を撫でた
理佐さんの寝顔に見とれていたら時刻は7時45分になっていた

菅︰あっ!やばい!
理佐さん!おきてくださーい!遅刻しちゃいますよ!

理︰うーん...わかったよー起きる起きる

菅︰起きる起きるって寝てるじゃないですか!

理︰うるさい口だなー

菅︰ん!?!?

突然理佐さんにキスされてわたしはすぐ口を離した

菅︰理佐さん!?寝ぼけてるんですか?

理︰うーん...あっ、

理佐さんはちゃんと目が覚めて私にキスしたことに気づいたみたい

理︰友香ごめん...。

菅︰大丈夫です...それより時間!!

時刻は7時55分すぐ出ないと遅刻しちゃう時間だった

理︰やばいやばい!早く行こう!

菅︰理佐さん待ちだったんですけど!

少し怒ったふうに言うと

理︰まあそう怒らないで
機嫌直してよー、よしよし

理佐さんは私の頭を撫でて機嫌をとろうとしたらしい

菅︰うーんもう...じゃあ行きましょうか!

私は理佐さんに頭を撫でられて完璧に機嫌はなおっていた
私ってなんて単純なんだろう

私と理佐さんは小走りで学校に向かった


菅︰はぁはぁ間に合ったー!

理︰朝から疲れたー

?︰朝から仲良く登校ですかー?

声を掛けてきたのは茜さんだった

茜︰友香おはよ!

菅︰茜さんおはようございます!

茜︰上手くいったみたいでよかったね!

菅︰茜さんのおかげです!

理︰おい、軍曹わたしもいんだけど

茜︰あー忘れた理佐おはよ

理︰明らかに雑だろ
まあおはよ

すると茜さんは理佐さんに近づいて何かを言って

茜︰じゃあお二人さんお幸せにー!

って叫んで走っていった

理佐さんはすこし不機嫌な顔をしていた

菅︰理佐さん茜さんになんて言われたんですかー??

理︰別に何もー!

菅︰嘘ですね!!
気になります...

理︰気にしなくていーのほら!行くよ!

菅︰待ってくださいよー!

私は笑顔で理佐さんを追いかけた


理︰(ちっ、茜のやつあんなこと言いやがって)
私が軍曹に言われたことは

“ 茜︰理佐ー私に感謝しろよ
そして次友香の事泣かせたら本当に奪うから覚悟しとけよ”


理︰(確かに軍曹のおかげで付き合えた部分もあるけど奪うとか言いやがって...
けどもう私は友香の手を離さない涙なんか流させない何があっても私が守る
だって友香には笑顔が一番似合うからね)

菅︰理佐さん何考えてるんですかー?

理︰んー?友香のこと

菅︰えっ?
照れます...

理︰うるさい
ほらー教室行くよー

菅︰あっ!また先に行っちゃった!
待ってくださいよー!





私は人との間に見えない壁があるって思ってた、けどそれを理佐さんが壊してくれた
これは1人だったら気づけなかった...

私は壁を壊して、理佐さんと前に進んだ