あるところに少女がいた。
少女はとても頑張って働いていたが
その頑張りを理解できる者は一人もおらんかった。
ある日少女は変な男と出会った
その男は全てを丸出しにして
楽しそうでもあり苦しそうでもあり
その全てを隠そうとしなかった
少女は自分の求めているものはこれだと思い
男のところへ遊びに行った
少女は感じた
言葉にはならないものをたくさん感じた
それは本当は少女が言葉にする必要がないと
ずっと思っていたものだった
少女は泣くことも、笑うこともなかったが
少女は変わった。
ある日、少女に語りかける励ましの声に
魂がこもってないことに少女は気付いた
働いてるね
頑張ってるね
負けないで
そんな言葉が何よりも辛いことを少女は知った
彼女は正直になりたかった
彼女は、ただ正直になりたかったのだ。