清原なつの「ワンダフルライフ」ほんの少し平行移動したような視点。恋愛と結婚と生殖の表し方にサイエンスの感覚がある。なのに情緒的。性を扱っても露悪的ではなく敬意と哲学があり、本来そういうものでは。最後に収録の「ある晴れた日に」にいろいろ詰まっている。「ワンダフルライフ」清原なつの ハヤカワ文庫 2004年1月