肝腎陰虚の月経過多は潤いが不足してほてりが生じた月経過多です。 肝腎陰虚の月経過多は手足がほてり、口が渇き、寝汗、耳鳴り、不眠、多夢、足腰がだるい、ドライアイなどの月経過多症状があります。  漢方では、体に必要な血と精が消耗して、細胞に潤いが無くなり、体の中に虚熱がこもり、月経過多になります。  肝腎陰虚の月経過多を完全には、細胞に潤いを与え血と精を補い、手足のほてり、口の渇き、ドライアイを改善して、虚熱を取り除く天王補心丹などの漢方薬を用います。※肝腎陰虚(かんじんいんきょ)は肝腎虧損ともいう。 肝陰と腎陰は相互に滋養し合い、腎陰が不足すれば肝陰も不足し、肝陰が不足すれば腎陰も不足するので、両臓の陰虚が同時に現れることが多い。眩暈・頭が脹る・視力低下・耳鳴り・口やのどの乾き・五心煩熱・遺精・睡眠障害・膝や腰がだるく痛む・舌質が紅で少津・脈が弦細で無力などがみられる。※月経の量は個人差が大きいのですが、ふつうは1回の月経期間で50~100g程度。異常に量が多いケースは「過多月経」と呼ばれます。