本の宇宙 〜Hon no sora〜

本の宇宙 〜Hon no sora〜

絵本の読み聞かせ経験を経て、大好きな絵本について語ります。
活字が苦手、難しい本はちょっとハードルが高い私、本の虫子が、それでも面白かったという本をご紹介します。

宇宙のように広い本の世界の中で、ばったり出会った素敵な本との出会いを大切にしたいのです☆

3月のとある日、以前から気になっていた本屋さんを一人で訪れた。


‘’ ポルベニール ブックストア(Porvenir bookstore)‘’


〒247-0056

神奈川県鎌倉市大船3-4-6 清水ビル1階D





鎌倉市だが、最寄り駅は大船駅で、都内からのアクセスも良い。



ひどくチキンで人知りな私は、

ワシなんかが気軽に入れる店だろうか?

と事前に人様のブログなどで、お店の雰囲気を細かにチェックしていた。



店主のセンスが光る、小さな書店


と書かれている方がいらした。


小さな書店・・・


すごく惹かれる。

でも小さければ小さいほど敷居が高い・・・


店に入った瞬間、お店屋さんに


「この店をどこで知ってくださってんですか?」

「どこからいらしたんですか?」


なんて話しかけられた折には、手ぶらでは帰れない。


店名をInstagramやXなどあらゆるもので検索して更に情報を集める。



その中に、


ついに出会った、好みがぴったりの書店



というような事を書いておられる方がいらした。


好みがぴったり。という言葉にものすごく惹かれて、

小さな店で店主さんに話しかけられる緊張感を上回る興味が湧いてきたため、


休日を利用して足を運んだと言うわけだ。



店のドアを開けると、店主さんが品出しをされていて、「いらっしゃいませ」と小声で言ってくれた。


しばし入り口近くの本棚の前で足を止め、ずらりと並ぶ本に目をやる。(奥まで入る勇気がまだない)


入口付近は、旅や散歩系の本。


益田ミリさんらの、旅エッセイや、鎌倉ならではの、鎌倉散歩的な本など。

こういう系に興味ない人っています?



隣には、海外編の旅行エッセイや国のあれこれの本。

パリとか英国、とか、北欧とか。


よーく見ると、かなりレアな雑誌、定期発行誌もある・・・‼️


ワシの直感が言っている。


ココ、好き。

(たぶん鼻息が荒くなってしまってたと思う)


一気に店内へとずんずん入っていくワシ。



ここで1つ。


思ったよりも店内は広い。

いや、広くはないけど、でも小さな書店というほど小さくはない。

店主さまとの距離もそれなりにあったし、

何よりも安心するのが、他にもお客さんが2人もいたのだ。


やはり知る人ぞ知る、人気の書店らしい✨️


こういうセレクト本屋さんを訪れる人は、

だいたい「本」とか「書店」そのものが好きだと思う。



そして、ワシは見つけてしまった。


「本」「書店」をテーマにした棚を。



『本屋の新井』や、『読書は鼻歌くらいで~』、瀬尾まいこさんの『そんなときは書店にどうぞ』など、拙宅の本棚にも並んでいるタイトルももちろんあるが、


知らない本に関する小説やらエッセイやら、雑誌やら・・・✨️



もう、たまらないっ♡



気になる本だらけで、その場でしゃがみこんで本を選んだ。(たぶんものすごく怪しい人だった)



その後もぐるりと店内を1周したが、


ワシが今ハマっているカメラの本なども充実していて、ワクワクが止まらなかった。



しいて個人的な希望を挙げるならば、


本と、パンと、コーヒーはセットみたいなものなので、

コーヒー関係の小説とか書籍も集めていただきたい✨️



とにかくお気に入りの1冊を厳選して持ち帰った♡

この胸のワクワク感がたまらん。


本当は誰にも教えたくないくらい素敵な書店だったのだ。


またぜひ訪れたい。

先月、「むらさきのスカートの女」を読んで以来、

 

今村夏子さんの小説が気になって、書店でつい購入してしまったという毒性の強いこちらの一冊。

 

 

「星の子」今村夏子 著(朝日文庫)




 

中学3年のちひろは、幼い頃病弱だった。


病弱のちひろを心配して、同僚から怪しげな水を購入し出す両親。

次第に行動はエスカレートしていき、怪しげな水を浸したタオルを頭にのせて生活するように。

幼いちひろには、その光景がいつもの家庭の日常であり、ごく自然な家族の形であったが、

姉には受け入れがたい現実だった。

やがて姉は家を出ていき、それをまた宗教の力に頼る両親。

だんだんと歪んでいく家族の形。

そして1年に一度の集会合宿でちひろに待ち受けた衝撃な結末。

 

 

 

2日で読了。

 

冒頭1ページめから、早速今村夏子ワールドに引き込まれる。

 

ゆっくりと小説の世界に入っていく工程を与えない。

 

いきなり腕を引っ張られるように、展開の早い渦の中に巻き込まれる。

 

怪しげな宗教にのめり込む恐怖が常に付きまとい、私たち読者をおびえさせるのだ。

 

このまま両親の洗脳が解けて我に返る時が来るのか、

 

このまま洗脳され続けるのか、

 

もしくは実はもともと洗脳されていなかったとか・・・

 

オチが気になってとにかく読む手が止まらないのだ。

 

でもこれが今村夏子節。

 

その気になる問題については、一向に結論が出ないのだ。


 

個人的感想としては、むらさきのスカートの女よりも、手に取りやすく、入りやすいストーリー。

 

今村夏子さんの小説が初めての方は、是非この作品から読んでほしいと思う。

 

 

今村夏子さんの、メッセージ性があるようでない、深いようで深くない、淡々とした語り口調の小説が私は心地よくて好きだ。

 

 

今日も本に導かれて・・・

 

本の虫子でした☆彡

 

 

 

 

 

人生は贈り物。というディカプリオの言葉が思い浮かぶような、

 

この言葉を大切にした雫ちゃん(by.耳をすませば実写版)を思い出すような、

 

そんな読書体験をしました。

 

『君が落とした青空』 櫻いいよ 著

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実結と修弥は、中学生時代から付き合って、2年が経とうとしている。

 

付き合うきっかけも、クラスメイト達の冷やかしによって流れで付き合った2人。

 

最近は、笑うことも減って、放課後デートの回数も減り、マンネリ化。

 

修弥はなんで私と付き合っているんだろう。

 

修弥の周りにいる女友達の方が、修弥にはお似合い・・・

 

そんあ不安や不満が募る中・・・

 

修弥が実結を映画に誘った。映画デートもいつもの放課後デートの流れ。

 

食事をして店を出て・・・映画に、向かう途中に口喧嘩をしてしまう。

 

その直後、実結の目の前で修弥が交通事故に遭う。

 

目が覚めると、実結は事故の日の朝を迎えた。

 

それなら修弥の事故を未然に防ごうとする実結。

 

口喧嘩をしなければ、事故に遭わないかもしれない、映画に行かなければ事故に遭わないかも、

 

と色々考えても、結局同じ場所で修弥は交通事故に遭う。

 

何度も繰り返す“事故の日”の朝。

 

7度目の同じ日を迎えた実結の運命とは?

 

 

久しぶりに、櫻いいよさんの作品に触れて・・・

 

なつかしさと、感動と、切なさと、話の展開とに、何度泣いたことか泣くうさぎ

 

 

以前数年前に櫻いいよさんの「交換ウソ日記」のブックレビュー動画を出したときに、

 

櫻いいよさんご本人からコメントをいただいて、大感激したのは忘れられませんが・・・

 

久しぶりの櫻いいよさんも、やっぱり櫻いいよさんで。

 

 

何が言いたいかというと、

 

櫻いいよさんの作品って、シチュエーションはよくある感じもあるんですけど、

 

展開はありがちではないというか、ものすごく想像を裏切られるんです。

 

 

あらすじだけ読むと、きっとここで泣くところなんやろなーって思う部分あるじゃないですか。

 

例えば、今回の「君が落とした青空」では、修弥は交通事故に遭うので、そのシーンだろうな、とか。

 

 

「修弥、、、ごめんね、、、」みたいな感じかなーって。

 

泣くとこ、ぜんっぜん違うところで泣きます。

 

 

そういう、「死」に対して泣くんじゃないんです。そこがミソうさぎ

 

 

ここで書き残したいけど、言っちゃうとネタバレしてしまうから言えませんが、

 

もし読んだという方がいらっしゃれば、コメントで教えていただきたいです!

 

 

巻末のあとがきから、櫻いいよさんのこの作品に込めたメッセージが書かれています。

 

学生時代に恩師から、

「思っていることの数割しか言葉にできないし、そのうちの数割しか相手に伝わらない」

と言われ、相手に気持ちを伝えることの難しさを学んだのだとか。

 

 

全てを伝えるのは難しいけれど、それでも伝えることをやめてはいけない。

 

だとすれば、ほんの数割でも、一生懸命伝えたい。

 

そして相手の気持ちも、できる限り取りこぼしのないように受け取りたい。

 

そういう思いが込められているそうです。

 

 

とにかく、1日で一気読みできる作品なので、ぜひ読んでいただきたいです。

 

読書ノートも書きました✏️

 

 

 

最後に見返しの部分に書いてある櫻いいよさんの言葉を残します。

 

世界は終わらないと思ってた。

毎日は毎日続くと思ってた。

 

笑え、泣きながら。

笑え、最後まで。

 

繰り返す、大好きな君との最後ーーー

 

 

今日も本に導かれて・・・

 

本の虫子でした花

皆さんは古本屋さん、好きですか?

 


昔ながらの古本屋さん、

 

興味はあるけど、どう買えばいいか分からなくて

敷居が高いなーという方もいらっしゃるでしょうかにっこり

 

 

いまから十数年前に、三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』を読んでから、

すっかり古本屋さんの魅力にハマった私は、雰囲気のある古本屋さんを見つけてはのぞいたりしています。

 

 

BOOKOFFのような大型古本店も、

便利なのでもちろん利用しますが、

街の古本屋さんはまた別の魅力がありますキラキラ

 

 

先日娘と行った雰囲気のある古本屋さん。

 



 

ワタクシ的、街の古本屋さんの攻略

 

 

その1)まず、店先の本をチェック。

ここなら、まだ店内に入っていないので、比較的低いハードルですよね。

 

 

その2)店内に入る。

店内に入ったら、興味がありそうな棚も、なさそうな棚もくまくゆっくりチェックします。

店員さんがいる小さな店内では、なかなか店員さんの目も気になるところですが、

ドキドキしながらもまず耐えてください。

ただ本棚を眺めるだけです(笑)。

 

 

その3)10分経過。

大体店内に入ってから10分くらい経過すると、

だんだんこの棚が好みの本がありそうというのが

見えてきます。

最初は何を買えばいいのか分からない、思ったよりも本が古そう、値段も分からない、

なんか高そう、と考えてしまい、落ち着かないものですが、

10分くらい本棚をゆっくり見ていると、急に欲しい本が見えてきます。

 

これ不思議だけど本当なのですびっくりマーク

 

 

さてさて、古本屋さんの気になるお値段ですが、

棚に書いてある場合はいいですが、よく分からないこと多いですよね?

 

 

BOOKOFFみたいに、裏表紙にドーンと値段シールを貼っていてくれればいいのですが・・・

 

 

そういうときは、背表紙をめくって内側を見てみてください。

 

そこに貼ってあるか、手書きに直に書いてあったります。

 

そして、以外にも安くてびっくりしますよ昇天

 

 

そんなわけで、今回お迎えした古本たちがこちら飛び出すハート

 



 

娘と2人分です。

2人で3000円くらいでした。

 

 

親子で宝探しが本当に楽しくて、良い時間でした。

 

また本の内容については、良かったものがあれば後日ご紹介したいと思います。

 

 

今日も本に導かれて・・・

 

本の虫子でした流れ星

 

 

 

小学生の娘は最近ライトノベルが好きなので、

 

私も自分の読書の合間に娘の本を借りては読み、を繰り返しています。

 

 

図書館に置いてあるものはできるだけ図書館で借りています。

 

 

図書館の貸出期間が2週間なので、娘が読んだらすぐに回してもらって、

 

貸出期間内で2人とも読みます。

 

 

今回ご紹介するのは、いまや青春恋愛映画実写化の女王と言っても過言ではない、

 

 

汐見夏衛先生の小説。

 

 

『僕の永遠を全部あげる』 汐見 夏衛 著




 

 

 

 

 

 

実は読了したのは10日程前なのですが・・・

 

 

思いが強すぎて、余韻も強く、なかなかここで書くに至りませんでした。

 

 

しばらくものすごいぽーーーっと余韻期間のようなものがありました…

 

 

そのくらいの衝撃というか、出会い。

 

 

なによりも美しい

 

 

汐見先生は、高校の国語の教師をしながら執筆をしていた方なので、

 

ひとつひとつの描写や日本語がとても豊かで美しいのです。

 

 

これには本当に驚きました乙女のトキメキ

 

 

正直、涙なしでは読めないけど、よくある“お涙ちょうだい”ではなく、

 

自然に美しさや悔しさ、苦しさなどにウルっとする感じ。

 

 

ライトノベルって、少女漫画を文字化したものみたいに感じている方多いですよね?

(私だけのイメージだったりします?)

 

 

汐見夏衛先生の作品は、もう全く別格。

 

 

全然ライトじゃなくて。

 

重い愛とかそういう意味でもなくて。(分かりづらい説明スマン)

 

 

これから苦難を乗り越えるすべての人に読んでほしいし、

 

とくに学生さんには読んでほしい。

 

 

さすが高校教師だった経歴をお持ちなだけあって、

 

ものすごい大切なメッセージが伝わってきます。

 

 

娘がこの先、何かで人生息詰まるようなことがあっても、

 

こんな風に声をかけたいなって思います。

 

 

なので、親世代にも読んでほしい。

 

とりとめのない感想を語ってしまいましたが、ざっくりしたあらすじとしては、

 

 

一人の女子高生、千花が、家族からも愛されず、友達もいない、孤独な環境で、

 

一人の男の子、留生(るい)と出会う。

 

 

人生の希望をもてない千花が、留生の過去や優しさに触れる中で、

 

 

希望や自己肯定感を取り戻していく恋愛ファンタジー。

 

といった感じ。

 

 

ですが、ファンタジーがNGな方も、ライトノベルNGな方も、

 

 

絶対面白いから読んでいただきたい一冊なのです。

 

 

こういう作品こそ、若い世代に読んでほしい。(二回目)



読書ノートも書きましたふんわりウイング




 

 

最後にとても好きな言葉があったので、一文だけ引用させてください。

 

 

「もしも君が本当に誰からも必要とされていないとしても、生きていいんだよ。

 

 

なんの役に立たなくても、例えば世界中の人間から嫌われていても、

 

 

一日中誰とも話さなくても、天涯孤独の人でも、親に愛されていない子どもでも、

 

 

自分がいてもいなくても何も変わらないし、死んだって誰も悲しんでくれなくても、

 

 

生きてていい。」

 

 

生きることに理由がいらないってことをすとんと教えてくれる言葉でした。

 

 

今日も本に導かれて・・・ふんわり風船星

 

 

本の虫子でした乙女のトキメキ