血の通ってない情報が飛び交う師走近い巷がザワザワヒリヒリしてるなーと感じたりする。
そういう時は寅さんに会いにいく。
男はつらいよ知床旅情 38作目(1987)をみる。1987年の葛飾や知床の街、車がびっくりするくらいレトロに見える。ついこの間なのに。三船敏郎が頑固おやじ役で見事。人の世がピリピリしてる時、寅さんや御前さまがいてくれたら、何て言うかなぁ。常識外の特殊な部分で誰よりも大人な寅さんはこの頑固強情者の三舟敏郎演じるオヤジをしかりつけて気合を入れる。三舟敏郎を怒鳴れるのは車寅次郎だけ。

人の世には失笑が必要だ。誰も、恥をかかなくなって意識とやらが高いリア充組ばかり目指していてお金とプライドが最優先とかって、すごく滑稽な世界だ。
寅さんと旅がしたい。御前さまに話を聞いてもらいたい。三船敏郎も渥美清も笠智衆もみんな天国さ行っちまってなんかさびしいな。

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