「春色無高下 花枝自短」

「松無古今色 竹有上下節」


これは、青山 俊董氏の著書
禅のことばに生き方を学ぶ

に書かれている禅のことばです。

著者いわく
「春色無高下 花枝自短」l春色高下無く花枝おのずから短長。

「「春色」とは春の陽ざしや景色のことであり、また春の働きといってもよいであろう。春の陽ざしは全く平等にすべての上にふりそそいでいるが、その同じぬくもり、同じ働きかけを受けながら、雪の雫や節分草のように雪の中でいちはやく花を咲かせるものもあれば、かたくりやえ
んれい草のようにまだ土の中で眠りつづけているものもある。」

「これは何も春の話でも花の話でもない。「仏性」という、天地いっぱいの仏のお命、お働きをいただいて生きていることにおいては、人類ばかりではなく、この地上の一切のものが全く平等なのだということである。しかしそのあらわれようは千差万別で、一つとして同じものはない。男として生まれ女として生まれ、あるいは背が高く、または低く、さまざまの違いはあっても、同じ仏のお命をいただいていることに変わりはない。縁にしたがって犬となり猫となり、烏と生まれ、草木として花咲かせようが命そのものの重さに変わりはないという、絶対平等の面と、具体的にいただいた姿や働きの違いの面とを、美しい春の景色を借りて語ったものである。」

「松無古今色 竹有上下節」l松に古今の色無く、竹に上下の節有りlの一句もよく見かける言葉であり、語ろうとするところは全く同じである。春秋の季節をこえて色を変えない松に托して平等の一面を、上下の節をきちんと立てる竹に托して違いの一面を語ろうとしたものである。」


下の節にいる自分が、上の節に対して不満に思っている絵を想像して、戒められました。

もう1年以上座禅にもいってませんが、しかし禅語は面白いです。





「達成度ごはん」


「売上」「粗利」「営業利益」の三つの数字について

「すべてを達成したら、一人あたまの予算は一万円。二つだったら七千五百円、一つだったら五千円。一人一万円の賛沢な食事ができれば「今月も頑張った」とみんなで讃え合えるし、そうでなかったときには「来月は一膜張ろう」とみんなで励まし合える」という仕組み。


これを行っているのは、ポータルサイトを運営するサイポウズ・ドットネット。


行動科学マネジメントの第一人者の石田 淳氏の

組織が大きく変わる「最高の報酬」 トータル・リワードを活用した行動科学マネジメント

にあったものです。


サイボウズ社は、

「社員十名に満たない会社なので、全員がプロフェッショナルとしての仕事を遂行することと、会社の数字をきちんと把握する」ためにこのような仕組みがあると著者の石田氏は述べられています。


報酬の仕組みは、社員のモチベーションを左右する重要な要素なので各社工夫を凝らす所です。



「郊外の一戸建て持ち家を信用しすぎたあまり、その賞味期限がとっくに切れていたことに気づかなかった」


リチャードフロリダ氏は、その著書「グレート・リセット―新しい経済と社会は大不況から生まれる 」のなかでこう語ります。


著者はさらに続けます。

「だれもが郊外の持ち家という強迫観念に駆られ、それを大いに助長したのが住宅ローンで、それが今日の金融危機につながった。その持ち家によって特定の地域に縛りつけられたため、経済的に繁栄する場所に移動しにくくなった。二○一○年代に入りつつある現在、バブルの崩壊は、より多くの柔軟性と可動性を求める知識集約型の経済に合った住宅システムを再構築する好機となっている。」


著者は、「持ち家」に対してこのように分析します。

現代の経済にとって重要な原則は、可動性と柔軟性だ。持ち家には、この二つの要素がともに欠けている」


そして、

「「金融危機が始まって以来、アメリカ人の移動性は記録的な低さになった。(中略)ブルッキングス研究所の人口動態学者ウィリアム・H・フレイは、『ニューヨーク・タイムズ」にこう語っている。
「アメリカ人は、先進国のなかでは最も移動することが好きな国民だと言われている。だが、経済状況が悪化して締め付けられたために、その特性は消えてしまったようだ」
これは苦々しい皮肉だ。住宅はアメリカ人にとって避難所になるはずなのに、お荷物になってしまったのだから。」


さらに、「郊外」という点についても、こう否定的に語ります。


「大きな家に対するあこがれが、住宅産業のパターンをゆがめ、人口が希薄だった郊外を異常に成長させた。それが過度のエネルギー消費とインフラ整備を刺激する結果になった。」


それを裏付けるこんな解説も、

「大都市は動きが早くて生産性が高いばかりでなく、グリーン度も高い。そう聞くと、びっくりする人が多いかもしれない。『グリーン・メトロポリス』を書いたデイヴィッド・オーウェンは、次のように記している。
「巨大で混雑している大都会は、エコロジーの面では最悪だと思う人が大部分だろうと思われる。コンクリートとゴミのヤマだし、ディーゼルの煙が渦巻き、交通渋滞だらけなのだから。ところが人間が住んでいる土地のなかで、環境優等生のモデルとして上げられるのは、実は都市だ」
オーウェンによると、アメリカで最もグリーンな場所はほかならぬニューヨークで、「世界で定められた環境基準に最も近づいている」のは、アメリカでは唯一ニューヨークだけだそうだ。」


そして、

「知識集約型の経済」における人的資源の振り分けという面でも、郊外に宅地開発を広げて行くことは国の経済政策としてマイナスだと説きます。


「住宅危機によって最大のダメージを受けたのは、おそらく金融市場ではなく、これから労働力が必要とされる場所に人的資源を振り分けることができなかった長期的な競争力上のマイナス面ではないだろうか。持ち家そのものが悪いわけではないが、膨みすぎた持ち家願望は単純に脱工業時代の経済にうまく適合できなかった。持ち家を国民的願望の中心の座から追い落とすことこそ、健全な自由を獲得するうえでの第一歩かもしれない。」



「知識集約型の経済」において、「可動性と柔軟性」を失わず、競争力を保つには、「都市」部での「賃貸住宅」へのシフトが必要だとも。



「賃貸住宅へのシフト傾向は、わずかながら見られる。住宅産業が大混乱を引き起こしたため、買い控えが進んだ。」


「住宅の値段がいくらか下がったとはいっても、都会で家を買うとなるとかなりまとまった額が必要だ。多くの者にとっては、選択は借家しかない。大都市の借家率は高く、ニューヨークでは六六パーセント、首都ワシントンで五六パーセント、シカゴで五一パーセントだ。
住宅危機が賃貸住宅を促進する契機になった理由はほかにもある。全米で、抵当流れの物件や計画通りに進まなかったマンションなどレンタル向きの物件が大量に出ている。場所にもよるが、価格が三割から四割も下がれば、このような物件の転換は次第に引き合うようになってくる。これらの物件をかき集めて、スケールメリットを利かせて投資することが可能になる。新しい建築工法や建材、それに省エネ技術などは、長期的に見ればコスト削減につながるし、それに加えて、新しい戦略で事業を効率的に経営すれば、賃貸住宅ビジネスの将来は明るいと思われる。」


すべての人が、持ち家を持つために、果てしなく郊外にインフラを広げて行くことは、経済にとっても環境に持っても非効率だとわかったいま、都市部の賃貸住宅ビジネスには、投資効果以上の意味合いがあります。


このアメリカでの「リセット」案を参考にしながら、日本に住むわれわれも、国としても個人としても競争力をつけるために、「都市」と「賃貸」へのかかわり方を考えることが、自身のライフプランを設計する上で、重要なことになりそうです。


少し、話はそれますが、

北海道の町工場で「宇宙開発」に挑み続ける植松電機を経営する植松努さんの著書

DVD&ブック 植松努の特別講演会 きみならできる!「夢」は僕らのロケットエンジン ―北海道の小さな町工場が“知恵”と“くふう”で「宇宙開発」に挑む

のなかで、植松さんは、日本を良くするために必要なことを「僕の夢」として、こう列記します。


「・住むためのコストを1/10にする

・食べるためのコストを1/2にする

・学ぶためのコストを0にする」



「可動性と柔軟性」を持った個人が、住むためのコストを下げる方法のひとつに、東南アジアの都市部の不動産とのかかわりがあると思います。

なかでも、香港・シンガポール・クアラルンプールは、その有力候補です。

ライフプランに柔軟な発想を持てる人にとっては、この3つの都市は、活用すべき重要な要素になるのではないでしょうか。


まとめの部分はさておき、

グレート・リセット―新しい経済と社会は大不況から生まれる

DVD&ブック 植松努の特別講演会 きみならできる!「夢」は僕らのロケットエンジン ―北海道の小さな町工場が“知恵”と“くふう”で「宇宙開発」に挑む

は、読まれていない方はぜひご一読ください。


植松さんの「「どうせ無理」という言葉を世の中からなくしたい」という想いや

「楽をすると無能になる」という教えには、本当に共感できますし、植松さんの実現する力とスピードには、ただただ驚くばかりです。

人を元気にしてくれるこの本もおすすめです。