訪問看護。
この言葉、全く親近感もなく、ましてやりたいと思ったこともない私。
なぜに、訪問看護ステーションを立ち上げようと思ったのか?
ことの始まりは、私の「あなた、起業向きだから、起業してみたら?」の後輩に向けての一言だったように思う。
当時、エネルギーを持て余した後輩をみて、この子が起業したら、きっと面白いだろうなぁと感じ、一言そう言ったことが、全ての始まりだったと思う。
「起業したら、私を雇ってね。」
そんな、たわいもない会話から、全てが始まったのだ。
私は、自分は何かを起こせるだけのパワーもないし、想像力の欠如した人間だと思っていた。
だから、言われたことを、言われた通り行うことは得意だったけど、それ以上を求めようともしなかったし、したい気持ちもなかった。
ところが、結婚して、子供を産んで、家を買って何一つと不自由ない、幸せな生活が始まると、心の中で、「これで良いのだろうか?」という気持ちが浮んできたのです。
今の病院は、お給料も待遇も良い。人間関係も良いし、何不自由ない生活をしている。
それでも、この病院に長くいる自分を想像できなかったし、いても、管理職になるくらい。
管理職を見ても、私がなりたいと思える素敵な上司は、いないに等しかった。
(それでも、この病院にいるのか、自分。)
(本当にしたいことはなんだろう。)
「子供がいるからこそ、自由に仕事をしていたい。」
「自分の好きなように看護していたい。」
そんな気持ちがあった。
でも、それを形にする強い意志はなかったし、流されて、このままここにずっといるんだと思っていた。
しかし、後輩へのこの言葉かけによって、私の気持ちに変化があるとは思いもかけなかった。
後輩へこの言葉かけをした後、ふつふつと「自分も起業してみたいな~」と思うようになった。
なんだろうか、後輩が出来るなら、私も出来るのでは?と思ったのだ。
それと、後輩が、この言葉を真に受けて、病院を辞めて、自分したいことを形に起業したいと言い出した。
そして、退職届けを出し、一歩を踏み出した。
それをみて、私も何かせずにはいられなくなって、一緒に退職届けを出したのだ。
それまでの悩んだ期間は、1週間程度。
退職届けを出す期限が迫っていたから、無理にも答えをださなくてはならなかった。
だから考えて、辞めるってことで、私も退職届けを出した。
全く退職したいなんて思ってもいなかったのに、後輩のこの行動が私を動かしたのだ。
本当に、人ってどうなるかなんて悩んでも仕方ない。
だって、こんな風に退職届を書いちゃう人もいるんだから(笑)