営業職という仕事
人材斡旋業の仕事を数年経験して分かったことがあります。それは、どんな時代でも営業職の求人は豊富にあり続けるということ。バブル崩壊後の総決算ともいわれたりそな銀行への公的資金の注入と日経平均が8000円台まで落ち込んだ約4年前のそのときでさえ、企業からは優秀な営業マン、営業ウーマンが求められていました。要するに、モノやサービスを売ってくれる人材がいないことにはビジネスが成り立たないということです。不況であればなおさら、売れる営業人材が欲しいし、景気がよければ、もっと売ってくれる営業人材が必要ということです。単純な話ですね。でも、以外に営業職というと財務、経理、マーケティングなどのスキルと比べると、なんだか転職マーケットで売れるスキルがないのが営業職と思っていたりしませんか?
これは、まったくの誤解です。営業スキルって、そんなに簡単に見につくものではないし、勉強すれば明日から直ぐにできるというものでもない。でも、財務、経理、マーケって勉強すれば、明日からある程度活用できたりするし。だから、営業マンや営業ウーマンは、もっと若い社員やベテラン社員からも憧れられる職種になるべきだと思っています。
経営者も、営業人材の獲得には他のスタッフ職より慎重かつ最優先で取り組むべきです。なんといっても自社の利益を大きく稼ぎ出すのは営業部門だからです(当たり前だけど、長く社会人をしていると、以外に忘れがちなこと)。
だって、いろんなお客さんから文句も言われ、社内では、なんでもかんでも営業の責任だと言われ、いつも現場の最前線で頭を下げるのは営業の人。もう、論理や理屈では通用しない、人間関係、利害関係などの全てが複雑に絡まったある種の”営業ワールド”が存在しているのです。だからこそ、自分自身の成長をとっても実感できる楽しい職種なのです。
だから、20代のビジネスマンで、まだ営業を経験したことの無い方がいたら、人事部に手お挙げ、営業職へ異動願い出すのも深い意味でのキャリアアップにつながると思います。なぜなら、営業経験あるのと無いのでは、実は「ある」方の面接評価が高いケースが多いですからね。
あなたが社長で財務経験5年以上の人材が欲しいと思ったら、(1)営業経験2年を持つ、財務部6年在籍の人材と、(2)営業経験ゼロだけど財務部8年在籍の人材どっちが欲しい人材でしょうか?直感、主観、感覚で構いません、さあ、どちが欲しい人材ですか?
ちなみに、私が人材斡旋会社に入社するとき、その時の経営者にお願いしたことは「営業のラインマネージャーをしたいです、特に社内で一番業績が不振なグループのマネージャーを」ということでした。で、ほんとうにそうなちゃいました。
しかし、そこでの経験で、私自身もさらに大きく成長できました。とても、感謝しています。