住宅で育った俺は、幼少期の頃から動物好きであったが、犬や猫は当然飼えない環境にあった。
しかし、犬や猫がダメでも、それなりに色んなペットがうちにいたのを覚えている。
まず、俺が幼稚園か小学校低学年の頃は、ベランダにインコや文鳥をMAXで20匹程飼っていた覚えがある。
今思えば空前のインコブームであったと思われるその頃は、同じ住宅内でもインコを飼っている家が非常に
多く、よく逃げてしまったりする。その逃げたインコはインコを多く飼っているかごに寄ってくるので、
それを捕まえれば増える一方なのである。
(注) 当時のペットの写真などある訳がないので画像は全てイメージで拾いである。
我が家のインコたちもその数を順調に増やし、何匹かは家の中ではなし飼いにしていたのを覚えている。
肩の上によくウンチをされたのを覚えているのである。それでも「かわいいなぁ~」と思いながら毎日共に
暮らしていた。
そんなある日、隣の山田さんが オカメインコを買ってきたのである。
しゃべりが達者で、何といってもこの頬がオレンジなのがなんとも愛らしく、セキセイインコばかり見ていた
近所のみんなは、山田さんの家に行って愛らしくよくしゃべる「オカメちゃん」に心を奪われた。
山田さんン家の玄関先に置かれていた「オカメちゃん」のしゃべりや歌は、住宅の廊下に響き渡り、近所の
皆を和ませた。 おふくろも、「オカメインコ欲しいわ~~~」 と、しょっちゅう言っていた。
しかし、うちにはセキセイインコがたくさんいてるし、これ以上買ってまで増やすのはダメと親父に言われた
ようで、泣く泣くあきらめていた。
ある日のこと・・・・
いつものように小学校から帰って来て、ふと、うちのセキセイインコのチーちゃん達を見る。
「ん?何かがおかしい」
「げっ!!チーちゃん!!」
「そのほっぺたどないしたんや~!(泣)」
「はっ?おまえもやんけ~!」
「おい!どうなってんねん!!(汗)」
「ひぇ~~~~~」
犯人は、もちろん おふくろである。 マジックで塗ったらしい・・・
この後、家族からこっぴどく怒こられてました。
おふくろの言い訳が、
「だって、オカメちゃんみたいになるかなぁと思って・・・」
うぅぅ・・・・
この後、セキセイインコたちはもらわれて行ったり、逃げたりして数も減っていき、
やがて我が家のセキセイインコブームも去っていったのである。
数ヵ月後 小3の俺は、ある生き物を持って帰ってきて、飼いだすのである。
つづく