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箱根駅伝が好きです。選手一人一人が力を出し切って力走している姿に、毎年のようにじ〜んとしてしまいます。選手は監督を信じ、仲間を信じ、日々の鍛錬を積んでいるのでしょう。そこで思い出したことがあります。

 

 

中学の頃の体育の先生は、若いとき体操の選手だった人でした。国体選手にも選ばれて、選ばれなかったのは唯一オリンピックだけだったという話をしてくれたことがあります。率直で、別け隔てのない先生でした。

 

私のクラスに非常に運動神経の良いAさんというクラスメートがいました。その体育の先生の目から見ると、10年に一度の高い運動能力を持っている逸材ということでした。体操の選手としてぜひ育てたいという気持ちがあり、彼女もその期待に答えるべく、体操部に入りました。

 

体育の授業で前転を練習していたときのこと。体育の授業なので、体育が得意な人も苦手な人もいます。お手本として先生が補助について、彼女に前転をやって見本を見せました。生徒に、ちゃんと補助をするから安心して練習してほしいということを伝えるためでした。

 

私たち生徒から見ると、Aさんはすごく上手に先生の補助を受けて前転しているように見えました。でも、先生は「Aさんは補助をする人を信じていない。信じていないと思い切った動作ができないので上達しない」と言いました。

 

ある技を習得するためにコーチが補助をするとき、コーチを信じきらないと技の習得はできないというのです。どこかで信じ切っていないから完全に身を任せられない、従って技を習得できない、そんな話だったように思います。

 

コーチであれば、選手に不利益になるようなことなどするわけがないのだから、技の習得のために100%身を任せる。上達するためにはコーチを信じ切ることが必要なんだなと衝撃を受けました。

 

その話は当時、中学生だった私の深いところで共鳴し、ずっと心に残っていました。その後、オリンピックを始めとする一線のアスリートを見ていると、主体的でありながらも一旦決めたら自分やコーチを信じ切るところがあるのがわかりました。

 

主体的でありながらも、一旦決めたら愚直に相手を信じ切ること。これも一つの重要な才能、リソースではないでしょうか。