時代祭の平安時代婦人列

京都の時代祭では、女性の艶やかな衣装が堪能できる時代行列は必見です。
どの時代の衣装も素晴らしいですが、特に平安時代の婦人列はおすすめです。
そして、誰もが知っている歴史上の様々な女性たちが登場します。
小学生で習う人物もいますから、お子さんも楽しめそうですね。
例えば、木曾義仲からの寵愛を受けて、義仲没後は、尼となったと言われている美女、巴御前も人気があります。
巴御前は源義仲の側女として有名ですが、女武将としても知られています。
義仲と供に戦った勇ましい女性です。
時代行列では、源平盛衰記を再現したもので、巴御前は、天冠や鎧を身に着けて、太刀を帯に着け、長刀を持った姿です。
従者は、折烏帽子に腹巻、小刀を帯び、弓と馬杓を持っています。
そして、横笛は、建礼門院の雑仕であり、滝口時頼と恋に落ちた女性です。
時頼が出家すると、後を追い尼になりました。
時代行列では、出家した時頼を尋ねて横笛が嵯峨に行った際の市女笠に袿姿を再現しています。
平安時代の婦人列には常磐御前も見ることができます。
常盤御前は源義朝の側室で知られていますが、もっと有名なことは牛若丸で知られている源義経の母であることでしょう。
京都時代祭の常盤御前は、義朝の没後に、3人の子どもを連れて六波羅へ向かう様子を再現しています。
そして、多くの方がご存知の紫式部は、歴史にあまり興味のない方でも知っている女性ですよね。
あの「源氏物語」の著者であり、時代行列では女官の略装をしています。