先日、図書館で読んだリストの本を借りようと思って行ったのですが貸出中だったので、ショパンに関する本を何冊か借りてきました。


なんと、リストがショパンの死後、彼の死を悼み執筆した本を見つけました!


近くにいたリストだからこそ知り得たショパンの性格や価値観などが書いてあり、とても興味深い内容でした。


その中の一節に、『激しく感情を爆発させて苛立ちを発散するだけの体力がなかった彼は、その代わりに、やりきれない思いを自らの作品のなかに注ぎ込むことにした。だからこそ、彼自身の体力ではかなわないほどの気迫を奏者に要求する作品や、人に知られたくない苦痛を抱えた人間に特有のあの熱烈な情緒に満ちた作品が、今日我々のもとに遺されているのだ。』とありました。


今、練習中のバラードはまさにこれ!なんだと思います。

ワルツやノクターン、マズルカなどのサロン向きの曲とは違い、やはりバラードはショパンの思いを感じて力強く、気迫あふれる演奏をする必要があると改めて思いました。


まだまだ弾くことに必死ですが、少しずつショパンの怒りや悲しみ、傷みなどを表現できたらいいな…と思いながら読みました。