兄14歳。
2歳半から4歳半まで、
母(私)の仕事の関係で
ベトナムのホーチミン市に住んでいた。
母が、
オーストラリア系の幼稚園が
近いけど送迎が必要だったこと、
日本系の幼稚園は
遠いけど園バスありだったことで、
日本系に決めた。
日本人駐在家族の子どもや
日本人とベトナム人を両親とする子どもたちが通う幼稚園だった。
ここで出会ったお友達がよかった。
あすかちゃんという名前で、
うちの子(当時2歳4か月)は、
入園翌週には「あすか教」信者になって帰ってきた。
「あすか教」の教えはただ一つ。
「バカって言った人がバカなんだよ!」
「あすかちゃんが、そう言ってるよ!」
お気に入りのキメ台詞だったようで、いつもいつも言っていた。
実際、真剣なまなざしで言うのがキマっていて、
私も何回聞いたことだろう。
小さいころにに唱えた念仏は人の一生を支配するのだろうか。
彼の口から人をののしる言葉を聞いたことがない。
私に叱られても、反論はするが
私をののしったり罵倒するような言葉を使わない。
(言い返せない自分のことを
一人にときに悔しがってたりするんだろうなぁ…)
人って、どこで誰に出会うかわからない。
これって2歳半の子どもにもあてはまることなのであった。
あすかちゃんには心から感謝している。
