【JPX総研】JPXプライム150　算出開始から1年が経過しました！ | 東証マネ部！1. はじめに・JPXプライム150指数は、ROE、株主資...

money-bu-jpx.com

1. はじめに
・JPXプライム150指数は、ROE、株主資本コスト、PBRなどを活用して“稼ぐ力”に優れた150社を選定した指数で、昨年7月3日に算出を開始しました。指数を構成する150社の収益性や成長率の分布は、米国S＆P500と比べてもそん色なく、わが国を代表する中核的な成長株の指数と言えます。
・・・
・算出開始前のバックテストにおいては、JPXプライム150指数は、投資期間が長いほどTOPIX対比のパフォーマンスが良くなる傾向がありました。

・・・
・算出を開始した2023年7月3日から2024年6月28日の1年間でJPXプライム150指数は、19.5％上昇しましたが、日本株の市場ベンチマークであるTOPIXの同期間の上昇率は25.6％であったため、上昇率でTOPIXを約6％下回る結果となりました。

---
だそうですが

「ROE、株主資本コスト、PBRなど」は過去から現在までのデータを元に計算されるので、現時点でそれらの指標が素晴らしい企業を150社選んで、現在から過去の実績を調べれば、それらの企業群は日本株平均のTOPIXを上回るのは当たり前です

例えるなら、宝くじの高額当選者150人を集めて投資収益率を計算したら、宝くじ購入者全員の投資収益率の50%未満を大きく上回るのと同じ理屈です

「算出を開始した2023年7月3日から2024年6月28日の1年間でJPXプライム150指数は上昇率でTOPIXを約6％下回る結果となりました」という結果は「優良な企業に投資したところで、その株価が高すぎれば儲からないし、不良な企業に投資したところで、その株価が低すぎれば儲かる」という厳然たる事実と「これまでの成績がどんなに優良だったとしても、集中投資はダメ！」という投資原則（分散投資）の有効性を示してると思います

これは、過去米国S＆P500へ集中投資した方が全世界株より儲かったからといって、これからも米国S＆P500へ集中投資した方が全世界株より儲かるとは言えないのと同じです

JPXプライム150のTOPIXを約6％下回る結果は分散投資の有効性を示してる