遅い選手を速くすることと、速い選手を速くする方ではどちらが難しいでしょうか。最近、そんなことを考えます。スキル面で考えると、遅い選手には、速くなるために多くの方法があるから伸びは速い気がします。

その一つ一つを試していき、記録もどんどん伸びていきます。最初の頃は、面白いように記録が伸びていきます。

しかし、ある程度までいけば、必ず記録の伸びが停滞する時期があります。それを避けて通れません。その時に、どうするかが、次のステージに行けるか、どうかの勝負です。

陸上競技で記録を伸ばすことは、競技レベルが高くなるほど、難しくなっていくことを頭に入れて指導しなければなりません。

競技レベルが上がるほど、難しいところもあります。

中学時代に1m58を跳んで(ジュニアオリンピック2年優勝)という輝かしい実績で入学してきた藤村 唯選手は、中学時代の記録を更新したのは、高校2年生の秋でした。最終的に、1m70を記録して岩手インターハイでは、3位入賞。本人の努力の結果ですが、もっと早い時期に自己記録を更新していれば。。。私が、今教えていたら。。。と考えることもあります。全日本中学チャンピオンが、インターハイチャンピオンになる確率は低く、インターハイチャンピオンが、インカレチャンピオンになる確率も低い。

それを果たしている指導者は、凄いと思います。羨ましがられている分、苦労も多い。

私も、陸上競技の魅力の一つである、自己記録の更新の喜びを多くの選手に味わってもらえるように、努力していきます。