宝石とも称されるカメムシの一種、ナナホシキンカメムシは、高度な求愛ダンスを行うことを発見したと、森林総合研究所(茨城県つくば市)と弘前大学(農学生命科学部)の研究グループが発表しました。

同研究所の向井裕美(主任研究員)は2014年4月、沖縄県内で雌雄ペアのカメムシが、葉の上でダンスのようなリズミカルな動きをしているのを見つけた。

ペアは、ダンスのあとに交尾を始めたので、ダンスの目的は、求愛行動であり、雌雄が出会ってから交尾を終えるまでの時間は平均16分ほどだった。実際、野外でナナホシキンカメムシのダンスが見られるのは、繁殖期を迎える3月下旬~4月初旬ころだという。

 

 

 

ナナホシキンカメムシ、向井裕美さん提供

 

 

 

ナナホシキンカメムシの一連の求愛行動、向井裕美さん提供

 

 

 

世界初、カメムシの求愛ダンス発見、TBS NEWS、YouTube、2022.1.29

 

この求愛ダンスは、シグナルの組合せや順序付けによる多様な感覚を利用したコミュニケーションであると考えられ、動物のコミュニケーションで複雑なシグナル利用が進化した要因の解明に寄与できるという。

 

 

朝日新聞、2022.1.27

 

 

 

国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所と国立大学法人弘前大学の研究グループは、亜熱帯林に生息するカメムシの1種ナナホシキンカメムシが、ユニークな求愛行動を行うことを発見しました。本研究成果は、2022年1月21日にEcology誌でオンライン公開されました。

 

 

弘前大学、農学生命科学部、2022.1.27

 

 

 
強い金属光沢のある青緑色で、黒色の円紋が並ぶ美しいカメムシ。脚の腿節は鮮やかな紅色。おもに林内に生息し、カンコノキ類やタイワンツルグルミなどに群生していることが多い。成虫で越冬する。

 

 

ナナホシキンカメムシは、体長 17~20㎜で、奄美大島,喜界島,沖永良部島,与論島,沖縄島,大東諸島,宮古島,石垣島,西表島,与那国島などの南西諸島に生息する。金緑色の美しい金属光沢をしており、腹部全体を覆う小楯板には6、7個の濃紺色の紋がある。