富士山の3000m付近の山肌に5月12日、地元の春の風物詩、雪形(残雪模様!)の農鳥(のうとり)が出現した。解け残った雪が、山頂に向かって飛んでいく鳥のように見える現象で、古くから田植えなど農作業を始める目安とされている。
農鳥は、富士山の歴史を紹介した江戸時代後期の書物、隔掻禄(かくそうろく)に記述が残り、例年4月下旬~5月中旬に現れる。気温が高い日が続けば、一週間ほどで消えてしまうという。今では農作業が早まって、農鳥が出現する頃は、田植えが行われるタイミングとのことです。

富士山の3000m付近の山肌に現れた雪形の農鳥、南都留郡富士河口湖町、山梨県
富士山課(富士吉田市、山梨県)によると、今年の農鳥は尾の部分が短いが、輪郭がしっかりしているのが特徴。担当者は、新型コロナウイルスに負けないぐらいの豊作を呼び込んで欲しい、と話した。(北陸中日新聞、2020.5.15)