




弘法池の水 白山麓の手取川中流域の甌穴湧水(釜清水町、白山市、石川県)
一昨日(6月7日)金沢は、好天気に恵まれ、2週間ぶり、白山麓の鳥越地域、神子清水の湧水を、息子と汲みに行ってきました。その帰りに、久しぶり、1985年(昭和60年)、名水百選に選ばれた、白山麓の手取川中流域の甌穴湧水(おうけつゆうすい)、弘法池の水を訪ねました。
この湧水は、手取川左岸の黄門橋の西北にあり、深さ約2m、直径約30cmの岩穴があり、その底から1日に約30トンの清水が湧き出しています。
その昔、空海(弘法大師)が鳥越村を訪れ、水を求めたところ、老婆が険しい谷道を下り、手取川の水を汲んできて大師にさし出したところ、その姿にいたく感動した大師が、錫杖(しゃくじょう)を岩に突き刺したところ、水が湧き出したとの言い伝えがあり、その名の由来となっています。
全国的にも珍しい甌穴湧水(おうけつゆうすい)で、その形が釜に似ていることから、釜清水(かましみず)とも呼ばれています。 弘法池の地域は、手取川の河床で、かっては、新第三紀の流紋岩質溶岩と岩脈とからなる河床が隆起して出来たと言われています。
その水質は、ヘキサダイヤグラム解析によると、浅い地下水、河川水の水質に分類される、カルシウムイオンー重炭酸イオン型で、近くの手取川や上流の手取ダムの水質とよく似ていて、それらと水源のつながりが深いと思われました。
弘法池の水といっても、実際は、直径約30cm、深さ約2mの岩穴から湧き出してきた、白山の雪解け水の伏流水と考えられます! この 清水は、シャクまたはポンプで汲み上げ、飲料水として使われています。
水の味がよいと言うことで、ポリ容器にいれて持ち帰る人を多く見かけました。長期間保存の場合は、ポリタンクの表面に黒いカビ状のもの(藍藻?)が生えてくるので、加熱して利用するとよいと思います。
この日、たまたま水場で、弘法池の周辺の土地と池の持ち主、鈴木直次郎さんとお会いし、弘法池の水のレジュメをいただき、また、昔からの湧水の言い伝えなど、興味あるお話をお聞きしました。