本条蔵(仮)

本条蔵(仮)

「読み聞かせ用の絵本を探してる!」
「どの歌集を買おうか迷ってる!」
というひとの参考になるかもしれないし、ならないかもしれない。

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庭先のまるい日向にまどろめる明治を知つてゐるやうな猫

ひぐらしがゆるゆると鳴く生きてゐる親が死にたる親を拝(おろ)がむ

葬りたい場面のありていくたびも頭(づ)のない釘を石で打ちたり

 

短歌を仕事にしているひとの歌集、という印象を受けた。

歌人をはじめとして、文学や芸術、史跡などをモチーフにした歌が多いからかな。

著者が京都のひとだから、というのもあるかもしれない。

京都は日本史と地続きというか、文化財の中に住んでいるというか、そんなイメージがある。なにかこう、「日常」というもの自体が、東京に住む自分とは違うような、そんな感覚。

 

光源氏の一連も印象的だったのだけど、そのあたりはTwitterに書いたので省略。

 

 

 

「けいさん」って、ねこの名前なのかな……と思って手に取ったら、「計算」の方だった。

腹ぺこな二匹の猫が、魚釣りの道具をもったネズミをみかけて、とらぬ魚の皮算用をする……みたいなお話。

 

「そしたら、 ねずみが さかなを 3びき

つるまで まてばいい。

おいらは ねずみと、 さかなを 1ぴき

いただくよ。」

 

オチもしっかりしていて面白いのだけど、下の子(年少)にはちょっとむずかしかったみたいで、ピンときてない顔をしていた。

小学校二年生前後の読み聞かせにはちょうどいいかもしれない。

 

 

ぶっきらぼうな口調のシベリアンハスキー「じんぺい」の目線で語られる、飼い主ゆうたくんとその家族の日常。

今作でフィーチャーされるのはおじいちゃん。おじいちゃん、若いな!というのが第一印象。六十代後半くらいだろうか。自分が親世代だからだろうか、絵本を読むときもなんだかへんなところに目が行ってしまう。

下の子(年少)が今、とてもハマっているシリーズです。

 

図書館で借りてきたのだけど、今までに読んだこのシリーズとなんだか手触りがだいぶ違った。ページがしっかりしているというか、紙がかたいというか……。

と思って調べてみたら、発行が2018年11月11日だった。そうか、まだ新しいんだ。

シリーズ第一弾の『ゆうたはともだち』は、1988年10月発行だもんな……いままでどれだけの人が手に取ってきたんだろう。

 

閑話休題。

犬と人とのギャップ、そしてちょっとしたことば遊び感もたのしいシリーズです。

 

おじいちゃん よみながら ひるね。

おれ かみながら ひるね。

 

 

『ペンギン ほっきょくへゆく』の続編。訳は大澤晶。

 

ペンギンのグングンオヨギくんと、そのともだちであるパングワン(オオウミガラス)のアッパレモグリくんが船旅に出たのだけど、船が壊れてしまってさあどうしよう。という冒険譚。

ネーミングセンスがすてき。それと、キャラクターたちが無表情なのもじわじわくる。あと、船の名前が地味に変わっていくところとかもたのしい。

 

冒頭が

 

あらら、たいへん。こりゃ だめだ!

ふねの エンジンが こわれちゃった。

 

といきなりなので、前作を読んでからの方が良いと思う。

上の子(小二)も下の子(年少)も、どちらも楽しそうだった。けっこう幅広い年齢層向けかも。