初めて聞く原発労働者の声<本澤二郎の「日本の風景」(4120)

<竹野内真理ファイルを開けば、311以後の衝撃フクシマが見える!>

 福島県に限らず、首都圏で生活している市民は、2011年から身内や親類、友人の不幸な最期を目撃したり、耳にしたりしているはずである。東電1,2号機は水素爆発だが、プルトニウム加工のMOX燃料を使用した東芝製3号機は、核爆発(爆轟)を起こした。死の灰も、中性子も飛び散った。

 

 無関心を装ってきたジャーナリストも2013年11月23日、肺腺癌で非業の死を遂げた妻や、ペンの盟友「ジャーナリスト同盟」最後の継承者・長沼節夫(時事OB)の急性白血病による無念の死について、因果関係ありと断じたい。

 

 司法立法行政の三権と言論界が、鋼鉄で蓋をしてきたフクシマの放射能汚染!取材をあきらめなかった証拠である竹野内ファイルを開いて見ると、原因と結果を結びつけることが出来るだろう。読者諸兄も今一度、胸を両手に当てて見てはどうか。

 

 実をいうと、原発の生々しい現場を知る原発労働者の生の声を、竹野内ファイルから複写することに成功したので、後段にそれを貼り付ける。

 

<目を覚まそう!コロナ電通五輪強行はフクシマ隠しだった!>

 コロナ五輪の正体が、内部告発で明らかにされてきている。昨夜Youtubeで見たTBS特ダネ番組は、膨大すぎる4兆円五輪予算に群がるハイエナの姿を、内部告発者が暴露する衝撃的な内容だった。

 

 まともな国民が知ったら暴動を起こす場面である。電通が采配する血税の無駄遣いも、ひどすぎて声も出ない。配下に東急エージェンシー・博報堂・パソナなどのハイエナも群がっていた。

 

 博打の胴元は、IOCだけでなく、電通もそうだった。21世紀の特務機関そのものである。JOC金庫番の死を裏付けている。空前絶後のカネに財務省OBの武藤、そして元五輪選手の橋本や山下という無能人間もハゲタカに見えてくるではないのか。

 

 巨大利権に群がるおぞましい頂点に、安倍・菅・森喜朗らが立って、目下熾烈な権力闘争を演じている。松本清張ならどう描くだろうか。空前の壮大すぎる獰猛な利権絵巻を完成させるかもしれない。

 

 正義の存在しないハイエナとハゲタカの東京五輪の、その目的は放射能汚染に今もまみれているフクシマ隠しでもあった。もうこれ一つで、安倍は生きて居られないだろう。安倍を生かす林検察も共犯者になる!当事者は理解しているのだろうか。良心がまだ残っているであろう上川陽子はどうなのか。

 

<半封建性の極右・神道内閣を吹っ飛ばすしか日本人は生きられない!>

 記憶に間違いがなければ、ルース・ベネディクトの「菊と刀」は、近代を吹聴する日本を「半封建国家」と断じた。戦前の国家神道・教育勅語から分析したのだろう。

 敗戦後は一宗教法人の神社本庁というカルト教団。日本会議だ。改憲軍拡の本山で、平和憲法破壊に的を絞って、日本を「戦争する国」に改編することに躍起となっている。既に安倍内閣が強行した「戦争三法」で、悪魔の基盤を完成させ、残るは9条だ。

 

 最近、安倍が後継者にしたいと考えている悪党官僚上がりの加藤勝信が、コロナ改憲を好機だとほざいていた。善良な平和国民は、神道・国家主義を吹き飛ばすしかない。

 

<「核の平和利用」という偽りを証明した311フクシマ東電原発>

 「核の平和利用」は偽りであることを、311が見事に証明した。原発を廃炉にしないと、地球も人類も生存不可能である。原発全廃を地球規模で実現しないと、地球温暖化を食い止めることは出来ない。海水温の上昇と二酸化炭素の増加を食い止めない限り、人類・地球が滅びることも明瞭だ。たとえチェルノブイリやフクシマでの、放射能汚染下の、悪魔の人体実験という、恐ろしい原子力ムラの野望を強行しても、無駄なことである。

 

 放射能汚染下で人間は生きられない。福島県と関係市町村は、直ちに中止しなければならない。人々を汚染地区から離脱させることが先決で、連れ戻すべきではない。直ちに、悪魔行政を食い止めるべきだ。

 

<東電福島3号機核爆発・東芝製と新聞テレビ雑誌が沈黙する悲劇>

 次男の医療事故死に反省も謝罪もしない東芝に対する怒りが、東芝3号機の正体を暴き出してくれた。息子の父親へのこの世の最期の孝行であろうか。

 

 3号機が東芝製であること、そこで核爆発が起きたことを知った。世界で一人真実を活字にしている光栄に感謝したい。ジャーナリストのペンの弱さを恥じると共に、亡き息子に深く頭を垂れようと思う。彼は菅義偉の長男のような悪行をしなかった。世間に迷惑を掛けることをしなかった、立派な我が次男として、東芝病院の無責任な看護の犠牲者となったが、東芝3号機の恐ろしい悪魔の原発を暴いた。誇れる息子として40年の人生に幕を引いた。

2021年6月20日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 以下に竹野内メッセージと市民活動家の国会デモ報告も添付したい。

(竹野内メッセージから)反原発でも、産業界にたいして声を上げる人は少なく、声を上げると叩かれてしまうようです。本来は、一番、産業界に言うのが、手っ取り早いし、彼らがよく知っているはずです。以前に福井を訪れた時お話をしてくれた、原発労働者の斎藤征二さんが、産業界こそが、どこの誰誰がもう死にそうで、電力会社系列の病院に入院させ、労災を起こさせないようにするというしくみを、教えてくれました。

https://takenouchimari.blogspot.com/2021/02/blog-post.html 

 

国会での反原発デモ報告(仲村)

<ヒラメ判事に対抗=自公戦争法制違憲訴訟の大攻勢続く日本列島>

<危険すぎる木更津駐屯地のオスプレイ断固反対して追放>

<沖縄の辺野古移転許さず=ヤンキーゴーホーム>

 

本澤先生、お早うございます。同士のお誘いで官邸前行動に参加しました。(反原発、辺野古、オスプレイ)いろいろな団体が参加しておりました。私は西村さんを探しましたが不参加の様でした。各団体が国賠訴訟をして居ます、(安保法制違憲訴訟)も全国(39)で。原発は日本に不適不必要な施設です、地震大国で地震が制御出来ればいざ知らず、EU域の9倍の太陽熱の恩恵を受け、しかも蓄電技術も発達したにも関わらず、なぜ自公現政府は舵を切れないのか?結局(袖の下)癒着ですね。地震がなければ起きなければ日本の原発関連者2万人とされて居ます、廃炉に向けた技術者も当然必要です。東北大学の今村教授が海岸から陸地5KMの沼地をボーリング、貞観地震の痕跡を発見津波の到達距離を算出、東電も社内調査でバックアップ電力装置の高所への移設、400億円の移設費と津波は来ない、と。此の根底に(学閥)が有り東大閥の地震学者は東北大の北村教授の業績を認めない?原発事故を誘発した原因の1思います。小柴教授の(ニュートリノ)此を応用し
(デブリ)の大きさ、場所を特定、しかし取り出しの技術は遅々として進まず、竹野内真理さんは何を思うか?学者の先頭に立って差配出来るのか?知識と知恵の有る人厚遇して早く結論を出してもらいたいですね。

元原発労働者斉藤征二さんのお話 (竹野内ファイル)

 http://www.bians.jp/bians_next/genpatu/2013news/hito/hito2013_11.htmlより 

ピープルズニュース 下請け被曝労働者の組合を!全日本運輸一般・元原子力発電所分会長 斉藤征二さん 3月1011日にわたって、郡山で開催された「原発いらない地球(いのち)のつどい」。参加企画として、3月10日に行われた「原発労働者の労働運動─経験と課題」を取材した。原発下請労組「全日本運輸一般・原子力発電所分会」分会長・斎藤征二さんの講演と、講演後のインタビューを基に報告する。

 斉藤さんは、「どこにでも話をしに行く」とのことで、頭が下がる思いだ。 福島での事故収束作業では、「緊急事態」を口実に多くの労働者が、被曝労働を強いられている。住民も放射能に苦しめられている。放射能汚染に苦しむすべての人々と、被曝労働者の連帯を目指すために、かつての原発分会、分会長である斉藤さんの話しを聞き、新たな取り組みを構想したい、と主催者は語る。 まず、この日の斎藤征二さんの話を要約する。

 

 斎藤さんは玄海原発で、米企業であるウェスティングハウス(当時の国内原発はすべてアメリカ製)の社員が主導する言葉の通じない中での配管作業を経験した。以下は、斉藤さんの発言要旨だ。 (以下一部全文と写真説明は1442号を入手ください。購読申込・問合せはこちらまで) http://www.jimmin.com/mail/postmail.html 

 

ピンハネ・使い捨て―前近代的労働慣行が横行する原発 斉藤…配管からの汚染水の漏れは、日常的に起きている。それらの配管の穴をハンマーで叩き、漏れを防ぐ。その杜撰な作業に疑問を感じながらも作業を続けたが、それが電気事業法の違反であることが分かった。 私自身の作業箇所によってだ。

その直後、国、県等関係機関が立ち入り調査に入り、次々に違法工事が発覚し、5月から始まる定期検査が中止になり、その点検に呼ばれていた多くの作業員が一斉にクビとなったため、私は、原発下請け労働者の労働組合を作る決意をした。職場の中で組合運動を展開させることは、不可能。バレればクビになる。暴力団による妨害もあった。仲間とともに作業員の各家庭をまわり、作業員の家族を交えて説得し、1981年に、183名の組合員を集め、組織化することに成功した。 原発に於ける最末端の多くの下請け労働者には、労働契約が交わされていない。当時元請けに支払われた、 3・7~4万円の賃金が一次、二次、三次という多重構造によりピンハネ(中間搾取)され、末端では1日7000円足らずでの労働者も多くいる。

 

その最末端である彼らの作業には技術はまったく不要で、役割は一言で言えば「被曝すること」だ。 ウエスによる拭き取り作業などの単純作業だが、彼らこそが最大の被曝労働者であり、まさに放射能への特攻隊だ。原発内には無数の配管が張り巡らされており、無数のバルブが作業の困難な高所に集中し、そこから蒸気が漏れる。タンクに亀裂が生じたり、ポンプの故障も多発している。それらから撒き散らされる汚染水が、高温・多湿のため床にこびり付き、それを剥がし取る作業―それが、原発内作業の基本だ。「大きな地震に見舞われればどうなるか?」心配だったが、それが今、福島で、起きている。 

 

血を吐き倒れる原発ジプシー 労働者の本当の被曝状況を知っているのは、当局(日本全国全ての発電所)だ。労働者を検査しても、データを本人には教えない。東芝、日立、三菱等、原発メーカーも、ホール・ボディー・カウンターによる内部被曝検査の結果を知っている。それらのデータは色分けされ、「この労働者はもう助からない」などと彼らは評価している、と聞いてている。

 

今後、福島で起こるであろうことも、彼らは予測しているに違いない。1980年当時、年間50ミリSV、3ヶ月30ミリSVが作業基準であり、その数値ですら、かつて組合から引き下げを要求していたにもかかわらず、福島原発事故後、国は年間500ミリSVまで上げた。

 

 私自身、半年間の現場作業によって受けた被曝量は22・6ミリSVに過ぎないが、その後、緑内障で両眼を手術し、甲状腺に2ミリほどの血の塊ができ、摘出。そして心筋梗塞。脊髄、骨髄にも異常が起きるなど、身体を全部壊した。被曝と健康被害の因果関係は認められていない。だが、低レベル内部被曝(チリ、ホコリ等吸いこむ)による健康被害だと、私は確信している。

 多くの労働者が、原発ジプシーとして全国の原発を転々とし、職場で血を吐き、倒れている。労働契約も交わされない作業員が倒れても、会社は関知しない。自己責任だ。彼らの多くは、「被曝者管理手帳」の存在さえ知らない労働者も多い。教えられてもいないからだ。病気になった時、初めて自分には何の保証もないことに気づく。突然死も多い。命を預けるマスクのフィルターには欠陥品が多く、線量を感知するアラームメーターにも故障が多い。つまり、運が悪ければとてつもない被曝を受ける。《低レベルでも被曝する》ということを立証し、認めさせることが重要だ。 

 

被曝を押しつけられる下層労働者 この国最大の危機を回避するために働く下請け労働者の多くが、命を削りつつ、組合はおろか労働契約も交わされないまま、被曝労働を強いられている。その収束・廃炉のために、今後100万人単位の労働者が必要とさえ言われる。事故収束後も、廃炉でさらに高線量の被曝作業が待ち受け、膨大な作業員を必要とする。廃炉作業に伴うリスクは、いったい誰が背負うのか? 

 

斎藤さん達の労組結成から2年後、1983年1月、石川県羽咋郡志賀町で行われた、地元の広域商工会主催による原発講演会で、当時の高木孝一敦賀市長は、莫大な交付金によるメリットを挙げた後、こう言い放った―「その代わりに、100年経って障がい児が生まれてくるか、わかりませんよ。けど、今の段階では、(敦賀原発を)おやりになった方がよいのではなかろうか。こういうふうに思っております」 ―敦賀原発は82年に着工され、87年に営業運転を開始した。

 

悪名高い、原発専門の最大手人材派遣会社=アトックスは、首都圏から何も知らない20代の若者を集め、福島にも送り込んでいる。彼らの主な作業は、ウエスによる見えない汚染物質の拭き取りだ。それが原発内作業の基本であり、被曝労働の実態だ。 行き場のない人、訳ありの人、差別される人々が、被曝労働に従事し、原発内でも差別を受け続けている。だが、彼らなしに原発を支えることはできない。そうした環境に労働運動を持ち込むことが極めて困難なことは、容易に想像がつく。

 反原発運動内でも、分断と対立がある。 仙台に住む僕達が「反原発」を叫ぶほどに、福島の人々は硬直してしまい、分断が深まっていく現実がある。だからこそ、反原発運動にはこれまでの労働運動とは違う運動が必要だ。被災地とも原発労働者とも繋がりを持つことの重要性だ。地域再生のためにも、地域や課題を越えて連携することが必要だ。 http://www.jimmin.com/htmldoc/144201.htm