八丈島*オワリヨケレバスベテヨシ | ひつじ泥棒

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いろんなどうでもいい話。

終わり良ければすべて良しとは、その言葉の通り、物事は終わりがよければ、出だしや経過に多少の問題があっても問題はないという意味です。確かに問題があったとしても。




お天気もまずまず。海岸でお昼を食べようと車を走らせていると「黒砂砂丘」の看板が目に入りました。一旦通り過ぎたのですが、黒砂の砂丘なんて見たことない!なんか面白そう!と引き返します。




しばらく走っていると入口を示す看板。ここを入っていきます。ここって車で行けるのかしら?



こんな道


「大丈夫かなあ?」「いや無理じゃない?」頭の中のAさんとBさんの会話を聞きながら、以前奄美大島で迷子になった記憶 がちらっとよぎります。


よぎりつつも前進。しなければいいのに…、と思ってもアトノマツリ。狭まる道幅。道にはなぜか穴がたくさんあり、車のバウンドが激しい。いやあ、やばいでしょう、っと思った瞬間。


穴にはまってしまいました。


アクセルを踏むも、空回りするタイヤ。アオイキトイキ。


気がつけばドアも開けられないほど道は狭く、藪の木にぶつかったサイドミラーが反対側を向いています。上から緑色の虫が時折フロントグラスに落ちてきます。恐怖。バンジキュウスか。


前がダメならと、神に祈りつつギアをリアに。動きました!涙。道が狭すぎて、切り返すスペースもなく、そのまましばらく必死の思いでバックで戻り、ようやく見つけたわずかなスペースでなんとか方向転換。


ようやく見つけたわずかなスペース


あらためて見ると、軽自動車とは言え、よくこんな小さなスペースで方向転換できたものです。土壇場に追い込まれると、思いもしない力を出せるものですね。カジバノバカヂカラ。


もう二度と舗装されていない山には入らないぞと誓い入り口に戻って再度地図を見ると、



ROAD CLOSED!?


いやん。注意書きがあったなんて全然気がつきませんでした。精根尽き果て看板の前で立ち尽くしていると、次の犠牲者候補が現れました。早めのバケーションでカナダからやってきたというカップル。旅に貪欲なカナダ人。八丈というチョイスがすごい。


車では行けないよと話しつつ、たった今起こったばかりの恐ろしい出来事を一通り聞いてもらいました。ああ、すっきりした。そして海岸から黒砂砂丘を見ることができるポイントを彼らに教えてもらいました。もう寄り道しません。



迷うことなく海へ



写真中央より少し左が黒砂砂丘


この景色を見ながらお昼ご飯をいただきます。



島寿司


鯛など白身の魚を中心に近海で獲れる魚の漬けを、ちょっと甘めの酢飯で握り、わさびではなく練り辛子で食べる八丈の郷土料理の島寿司。お外で食べる美味しさはまた格別。んー、おいひい。


いろんなことが起こりましたが、それも含めて旅ということで。とっても楽しかった八丈島でした。