当院では「大腸癌のHigh Riskグループ」の方に、大腸癌予防効果のある
メトホルミン（+アスピリン）
をお渡ししています
ところでメトホルミンは本来、糖尿病の薬です
しかしメトホルミンは「アンチエイジング効果」がありそうということで米国では大規模試験が進行中です
なぜ糖尿病の薬が癌の予防やアンチエイジングになるのでしょうか？
それは「飢餓状態」を作り出すからです
すると古い細胞が食べられて再利用されます
これが有名な
オートファジーです
近年、老化の研究が進み老化の概念にパラダイムシフトが起きました
我々の体内には癌化した細胞が自殺するシステム（アポトーシス）があります。
同様に「古くなった細胞が除去されるシステム（オートファジー）もある訳です
そして、この除去が上手くいかないと個体が老化するという理論です
つまり・・
「老化により機能低下した細胞が除去されないことが老化の本質」
という理論です
これが
「断食（ファスティング）が老化防止になる」
という根拠です
メトホルミンは疑似的な断食療法なのです
ダリ「秋の人肉食」