秋らしさを感じることなく、冬の息吹を感じると思えば、一転暑さを感じた日曜日。
新人戦都大会の2回戦(対攻玉社中@本郷中)が行われました。
新人戦・総体(選手権)・Tリーグが我々の目指すもの。
その中で、総体(選手権)は関東・全国へ、TリーグはT+2へと道が続きます。
一方で新人戦は、そこで終わりの高いになります。
3位以内になれば、総体(選手権)のシード権を獲得出来ます。
先を見据えてというよりも、都大会の緊張感の中で、公式戦を戦うことの意味。
その環境が、選手を伸ばしてくる。という点でも、たくさん試合をしたい。
そのためにも、一つ一つしっかりと勝って、試合数を重ねたい。そんな思いもあります。
そんな初戦(抽選で2回戦から)の相手は、攻玉社中。
お互いに色々と知りすぎている相手です。
会場が本郷中で、相手が攻玉社中。都大会ではあるものの、ある意味慣れ親しんだ景色。
ゲーム開始までは無駄にはしゃぐことも無く、良い意味で淡々と準備が出来ました。
もっともっと細かいところには気を遣わないとですが、初戦としては十分だったかな…。
キックオフと同時に前線からしっかりと追い、相手ゴールラインに迫ります。
最初の相手GK。
ヘディングでしっかりと跳ね返す想定。。。のはずが、競ることなくボールが落ちる。
いつもとは違う緊張感なのか、何が要因なのか…。
リズムを生むプレイのはずが、逆にリズムを狂わせます。
ややフワフワした中で、GKからのビルドアップ。何をすべきか、どうすべきか。
判断の基準が揃う中で、相手を見ながら判断する。ビルドアップの面白さを感じて欲しい部分。
本郷のサッカーを知る攻玉社は前から全力でチェイス。
追われた際の対応方法も当然あります。
しかし、判断スピード<<相手プレッシャーのスピードになってしまった。
となると、その場しのぎの選択肢となってしまいます。
その結果、ビルドアップをひっかけられ、早々に先制点を奪われてしまいます(0-1)。
ここの反省は、完全に我々の落とし込み不足。
想定の部分、判断スピードの部分、そのいずれもが不十分でした。
やろうとした中でのミスであり、これは選手を責めることは出来ません。
早々に先制点を奪われ、その後も攻玉社中の圧力に受け身の時間が続きました。
クリアするのに必死の時間。
自分達から何かをすることは出来ず、その場しのぎのプレイが続きます。
知っているからこそ、繋ぐことを放棄し、蹴ってくれている。
これまでの強度であれば、ヘディングで対応して終わり。でもそれが出来ない。
圧力→蹴らせる→ヘディングで対応
→相手を押し込んで高い位置でゲーム→蹴らずに繋ぐ→圧力
という、相手を困らせるポジティブな循環が、
蹴らせる→ヘディングが不十分→押し込まれる→クリアしきれない→押し込まれる
という、ネガティブな循環に。苦しい時間が続きました。
これまで先輩達が当たり前にしてきたことを出来ない苦しさ...。
先輩たちが当たり前にやってきたことの大切さを実感する30分間だったと思います。
その後ピンチもありましたが、何とか凌いで0-1で折り返します。
ハーフタイムは、当たり前の基準の確認。
相手のシステムややり方、個の能力差で困ってるわけでは無いということ。
何が原因でこうなってしまっているか。そこの確認だけでした。
後半立ち上がり、試合前のミーティングでも共有していたシーンから同点ゴール。
シンプルかつ大胆に。決して綺麗ではないかもしれませんが、しっかりと取り切りました。
そこから15分は本郷の時間。
前に出ることを徹底し、ヘディング1本1本に拘ることで展開が本郷に向きました。
何度か相手ゴールへと迫るシーンもありましたが、得点は奪えず。
飲水後は疲れもあり徐々にごちゃごちゃしたシーンが増えます。
双方に得点の匂いが無いまま、ロスタイム。
PK戦を意識した、ほぼラストのプレイ。
本郷が簡単にクリアすればエリアを挽回出来るシーンで、3~4回連続でクリアミス。
しっかりと面を作って、当てることで十分なのに、大振りしてのミスでした。
少しでも相手プレッシャーがかかっていれば、ミスも仕方ない。
ここは全てほぼ前向きでのノンプレッシャーのシーン…。
気持ちも分かるし、少しでも遠くにと思うからこそ力むことも分かる。
それでも技術が低すぎました…。
最後のクリアミスは、バイタルエリアにいる攻玉社の選手の前に…。。
さすがにそれを決めるのは簡単でした。。。終了間際の失点で1-2の敗戦。
負けるべくして負けたゲームだと思います。一生懸命には戦ったと思います。
でも、それだけでは勝てない。やるべき出来ることをしっかりと一生懸命にやる。
その中で、出来ることが少なすぎました。質が低過ぎました。もう一度作り直します。
今年のメンバーは、今の3年生のレギュラークラスに、誰も食い込めませんでした。
経験値という面では圧倒的に足りません。そこに1年生も加わっています。
どうやってそこを補っていくのか。冬でどこまで蓄えられるか。そこにかかっています。
昨日感じた悔しさは時間とともに薄れます。薄れる前に本気になれるか。
悔しくて流す涙。がむしゃらに頑張ること。実は大人になるとそんな機会は滅多にありません。
中高生だからこそ貴重な経験。恥じることなく、そこに挑んで欲しいものです。
そんな姿を、周りの友達なんかは茶化すかもしれません。
でもそれは頑張るカッコ良さへの嫉妬。
サッカーじゃなくて、勉強に置き変えれば分かるはず。
それを早く理解して、行動に変えることが出来れば、きっと楽しい未来が待っています。
先輩達のあの夏の姿を思い出せば、そのカッコ良さ・美しさが分かるはず。
さぁ!切り替えて、夏に向けた第一歩を他のチームよりも早く踏み出しましょう。
そんなリスタートを感じさせる今日の本郷中の空でお別れです。曇天の中の綺麗な虹w