油菜ってなに?

 

香港では食事をオーダーするときによく野菜も頼みますよね。

『油菜(ヤウチョイ)』と言うことが多いですが、これは食材名ではありません。
『油菜』は基本的に「青菜全般」を指す言葉で「芥蘭(ガイラン)」「菜心(チョイサム)」「通菜/空芯菜(トンチョイ)」「生菜/レタス(サイチョイ)」などを表すそうです。

 

右差し 補足情報

香港人のフォロワーさんから、油を入れたお湯で茹でるので「油菜」と言うのだと教えていただきました。

基本的にそうして茹でたものを「油菜」と言うそうです!
教えてくださってありがとうお願い

 

「油菜」とだけ書いてあったら、どんな野菜があるのか聞いてみましょう。
お店によっては油菜と書いてある下に芥蘭、菜心・・・など提供できる油菜を書いてあるところもありますね。
「油菜」に限らず、調理法も様々。

ガーリック蒸し、醤油蒸し、炒めなどなど。
(上の定義で言うと、茹でたもの以外のものは「油菜」って言わないんですって!とりあえずそれを前提で記事をお読みください~)

私が今まで食べた香港の野菜や油菜をいくつかご紹介します。

 

 

  空芯菜(通菜)

 

一番外れないのは空芯菜。香港では「通菜」といいます。
シーズンは夏なので、夏に香港に行かれたら是非食べて欲しいです。
日本でも近年はスーパーで空心菜を買えるようになってきましたが、太さが違います!
茎の部分は火が通り過ぎないシャキっとした食感、これが美味しいんだなぁ。

写真は腐乳ソースで炒めた『腐乳通菜』です。
少し癖があるので好き嫌いが分かれるかも?
 
こちらは簡単にニンニクで炒めた『蒜蓉炒通菜』
こちらは万人ウケする味だと思います。
 

 

  芥蘭(ガイラン)

 

芥蘭とは別名チャイニーズブロッコリーと言われる野菜。
味がブロッコリーに似ています。
シャキシャキとした食感がたまらない!近年は日本でも生産されていますが、なかなか簡単に買うことはできません。
日本産はちょっと細いかな?
写真はこう見えてニンニクで炒めた『蒜蓉炒芥蘭』
他の調味料も使っていますがごめんなさい、忘れちゃった!!
 
こちらはニンニクで炒めた『蒜蓉炒芥蘭』です。
これも万人受けする味だと思います。
 
こちらは蒸気鍋でオーダーした芥蘭です。
生姜と一緒に蒸しました。
油通してないから「油菜」ではないですねお願い
 
ちょっと番外編ですが、豬首肉と炒めた「豬頸肉炒芥蘭」
この組み合わせも美味しいです!
メニューに載っていたらオーダーしてみて!
 

 

  菜心(チョイサム)

芥蘭と非常にビジュアルがそっくりなのが「菜心(チョイサム)」。

私も時々分からなくなります💦

菜心のほうが芥蘭よりちょっと細めなのですが、この写真を見る限りはとても細く見えない~。

芥蘭のほうがシャキシャキしてるかも?
こちらは雲呑麺屋さんで付け合せにオーダーした『蠔油菜心』

茹でた菜心にオイスターソースをかけて食べます。

 

 

  豆苗(トウミョウ)

日本ではどこのスーパーでも売っている「豆苗」。

ちょっと大きな貝割れダイコンみたいなのが私たちが知っている豆苗ですが、香港の豆苗は全く違います。

茎も太くて葉も肉厚!!!

これを知っていると日本の豆苗はとても物足りません!!

こちらは『清炒蒜蓉豆苗』、上湯スープとニンニクで炒めたもの。

これは絶対みんな好きなはず!

 

こちらはニンニク炒めの『蒜蓉炒豆苗』

もういくらでも食べられちゃう!

 

 

  油麥菜(ヤウマッチョイ)

ロメインレタスのような長いレタス「油麥菜」。

日本語では麦レタスといいます。

シャキっとしていてこちらも食べ応えのある油菜です。

味はレタスなので味の想像は皆さんつくはず。

こちらもニンニクで炒めた『蒜蓉炒油麥菜』

 

 

  小棠菜(シウパクチョイ)

 

小棠菜はいわゆる、青梗菜。
小白菜ともいいます。
日本人が食べ慣れた味。

こちらは『時令菜苗』というメニュー名でしたが、いわゆる「清炒小棠菜」かな。

 

 

日本で外食したとき、お野菜を頼みたい場合はサラダをオーダーしますが、香港ではこうした油菜で野菜を摂取するのが通常です。
西洋レストランなどに行けばいわゆるサラダは置いてありますが、広東料理店では基本的に生野菜は置いていないと思っていただいていいと思います。

 

生野菜は体を冷やすといわれているので、必ず湯通しした野菜をいただく香港はやっぱり健康のことを考えているなぁって思いますねぇOK