画像とタイトルはweibo@蓮花楼官博からお借りしてます

 

 

#25 新たな糸口

蓮花陸剣池から“ひ弱そうな神医に”と薬酒入りの瓢箪を贈られ、再開を誓い合う。

 

 

一方多病は、施文絶からある質問を受けていた。

単狐刀が神兵谷に天外雲鉄という稀モノを持ち込んで、李相夷に贈る宝剣と、自分用の鎧の製作を頼んだのだが、当時、彼はその鎧を着用していたか?

天外雲鉄でできた鎧を突き刺すことができるのは、同じく天外雲鉄で作られた相夷の持つ宝剣“刎脛”のみだと。

 

 

李蓮花が探し当てた単狐刀の亡骸は、鎧を着用し、剣で刺された跡まであった。

 

「父が気にしてる」

四顧門茶会でわいた相夷の師兄殺しの疑惑は、今や誰もが知るところだ。

多病は「着ていない」と嘘をつくのだった。

 

方小宝!」蓮花多病に呼びかける。

西妃によれば、貫日亭(壁凰が踊った場所)の近くにある映月亭には、金満堂だけが招かれていたそうな。恐らくは祠もある。

 

 

そこは、一品墳同様に霧が立ちこめていて、一本の枯れ木を倒すと岩扉が開く。

中に入って早々、蓮花がカラクリ床にのみ込まれ、多病は落下してくる岩を両手で受けるも、迫ってくる左右の壁につぶされそうになり…

 

 

阿飛〜」

危機一髪、多病は現れた阿飛に何とかするよう命じると、お前が考えろと。

咄嗟に…

 

 

ふたりの内力が合わさって、岩を砕き飛ばした。

 

 

揚州慢…」

純粋な陽の気は、揚州慢のみが持つ。

 

 

 

どうやって会得した、と迫る阿飛に「蘇州快だ」そう言い逃れるが…

 

壁をぶち抜いて蓮花を見つけると、披肝瀝胆の解毒方も玉桜春の帳簿も探し出しており、それによれば、10年前に招いたのはあと2人だけ。金鴛盟の四象青尊と黄泉府の主で、共に南胤の末裔だろうと蓮花

 

 

四象青尊は百八十八牢で死んでいるから、探るのは黄泉府の主と決まった。

 

 

多病の様子がどうにも気がかりだ。施文絶から何を吹き込まれたのか…

だから蓮花は仕掛けた。李一輔を挑発すると…

 

 

 

多病が様子を窺っていることは承知。

案の定、一輔が振り上げた短刀を遮った。

 

 

今は手掛かりを追うことが先決だ。

しかし…

 

 

多病は直接確かめることを選択。

 

「なぜ揚州慢がつかえる?」

 

 

 

李蓮花、蘇州快ってわたしが袁健康と名を偽ったのと同じ類い※だろう?(※その名前を騙り面を着け、百川院の試験を受けた)

武林のことに詳しくて、金鴛盟や笛飛声をよく知っている

元宝山荘で姿が見えないときに白い衣の大侠が現れた

「…李相夷なのか?」

しばしの間を置き…

方小宝、私が李相夷なら四院主が気付いてる。修練しながら、そんなくだらぬことを考えてるのか」

 

 

「では、天外雲鉄で作った、剣も通さぬ鎧を、父が持っていたことも?」

 

 

天外雲鉄、それは柔らかくもあり、どんな剣も弾き返す長馬刀の賀家だけが持つ至玉。その賀家が東陵三幇に攻め込まれ、単狐刀と馬を走らせたが間に合わなかった。

 

 

まだ息のある主に雲鉄のことを尋ねたのは師兄

生き残った息子を祖父の元に送ったのも…

そして息子は殺されていた

 

 

師兄は、雲鉄を手に入れていたのか…

 

 

蓮花の憶測に過ぎない。ましてや、多病単狐刀の息子だ。

「誰かの戯れ言だ。剣も通さぬ鎧など、この世に存在するわけがない」

 

多病は「わかった」と云い残し、狐狸精の面倒を見に行った。

 

李蓮花、また嘘を? 揚州慢の会得は容易ではない」

阿飛だ。蓮花李相夷だと気付いているのかいないのか…

「何故そうまでして嘘をつき、彼奴を守ろうとする? 

まあ、私の過去を教えれば口出しはせぬがな」

 

 

「いいだろう。10年前、お前は一度死んだ」

「どういう意味だ?」

「2つ目の質問に、ただでは答えぬ」

やはり、蓮花が一枚上手のようだ。

 

「金鴛盟と南胤はどういう関係だ。羅魔天氷を取り合ってる」

天韻酒楼で、天氷を手に、多病が疑問を口にする。

 

 

業火虫や“復讐”を意味する燧弇の印から察するに、南胤人の狙いは捲土重来※やも」(※再起を期して巻き返し復権を目指す)

そうさせないためにも、先に残り2つを手に入れなければならない。

 

そこに、蘇小慵が地図を手に現れた。

 

 

黄泉府の主、連泉が最後に現れたという石寿村だが、内力を高める柔腸玉醸酒を求め、武芸者が大勢訪れたそう。

当時(=10年前)連泉は深手を負い、それゆえに酒を求めたのだろうか?

同行する気満々の蘇小慵に、阿飛が点穴をみまう。

「五月蠅い者は1人で十分だ」

 

 

また置き去りにされた、と小慵💢💢💢

 

一方金鴛盟では、聖女角麗譙が、配下より李一輔がしくじったとの報告を受け激怒。

 

 

菊花山(封磬の縄張りらしい)へと向かう蓮花達の首を取ってくるよう、雪公血婆を向かわせた。

 

こちらは蓮花楼を降りた3人組…

 

 

 

 

ようやっと石碑のある場所に辿り着くも、湖面に映り込むのは薄気味の悪い景色が広がっており…

雪公と血婆率いる金鴛盟の刺客達が3人を襲ってくる。

 

 

血婆の放った雷火弾を避け、水中に飛び込み…

 

 

そこは山の裏手。濡れた衣が半乾きになる頃、探していた村が見つかった。

しかし、阿飛が苦しみだし、蓮花多病に法術(実は揚州慢)で治せと命じるのだが、多病が渋り…

 

 

何故蓮花は金鴛盟の盟主を必死で助けるのか、多病は納得出来なかったが…

 

 

気を取り戻した阿飛は、雪公が口にした言葉の意味を蓮花に問いただす。

「お前は何か知っているんだろう?」と。

 

 

かつては金鴛盟の盟主。

だが更生し、奴らと袂を分かったため襲われた、という説明に…

 

 

参考にはする、と阿飛

彼が記憶を取り戻したなら、敵となるのか味方のままなのか…

 

そして3人は、人気の無い石寿村に到着し…

 

 

見かけた村人は何かに怯えている様子だったが、更に進んで玉泉客桟を探し当てる。

 

 

中に入ると…

 

 

 

その切断面を見て…「朝月派の形。この爪の跡はおそらく崑崙派 外家拳の技」と言い当てる蓮花に、またもや正体を怪しみだした方多病

「武林の使い手達が争った跡だな」とは阿飛の弁。

 

 

方小宝、どの門派が獣を手懐けているか知ってるか?」

そう問われても、多病蓮花が何物でどういう履歴の持ち主なのかが気にかかり、すぐには答えられない。

 

「大勢の人の死と何枚もの魔除けの札、幽鬼がいる」

 

 

果たして幽鬼の正体は?

 

 

#26 客桟の謎

 

蓮花多病阿飛の3人は、石寿村の薄気味の悪い客桟にいる。

 

 

そしてついたばかりの足跡を発見。

何物かが3人の様子を窺っているのだ。

その者は、素早い動きで蓮花が吊している瓢箪を奪いに来るが…

 

 

阿飛が一撃をみまうも、素早く力強い動きは尋常ならざる者に違いない。

後を追おうとしたが…

 

 

人か幽鬼か、善意か悪意か…

 

 

 

非力な医者と頼りない若造に、なんと笛盟主が加わっていたとの報告に、角麗譙は万聖道の主によって注がれた無心槐(南胤三大秘術のひとつ)が、純度の高い物だったと激怒。そこに封磬が現れて、羅魔天氷を奪われ計画が遅れたと切り替えされる。

 

 

さらに、喬婉娩の傍に潜ませた間者から、氷虫蝉の解毒をしたのは李蓮花だ、と知らされる。ひ弱な医者の正体は李相夷で、且つ笛飛声は彼等に与しているのだと。

「(指図は受けない)あなたは飼い犬。ご主人さまの下へ戻り、いつか必ず借りを返すと伝えなさい」

「万聖道の者は皆聖女の僕だ」

全く持って反吐が出そうなやり取り。

 

蓮花達の前に現れたのは、石寿村石長老と名乗る老女だった。

宿と食事を提供する、と親切ごかしな申し出だ。

 

 

ロバ肉と柔腸玉醸酒…人気の無い村なのに?

多くの武芸者がその酒を求めて訪れたと云いつつ、荒れた客桟は放置。泉が枯れただの、再び沸いただの、石長老の話も実に怪しい。

「食べぬ方がよい」と阿飛

 

 

多病が厨房を調べるも、酒以外何も出てこない。

呑めば内力を高める柔腸玉醸酒という名が一人歩きをし、実際に呑んだ者の話しは聞こえてこないのも不自然だ。

「天鷹幇の弟子がその酒を求めて旅に出るも、その後音沙汰も無い」と多病

「この村に来たものは皆、消息を絶っている」とは蓮花の弁。

いずれにせよ警戒が必要だ。

「初めての地では眠らぬ」そう言い残して阿飛が出て行くと、多病蓮花に絡み始める。やれ、客桟の痕跡から門派を見分けた、だの、出し惜しみしないで伝授しろ、だの…挙げ句、警護も頼む、と肩にかけた手を放そうとしない。

このままでは埒があかぬ、と蓮花は…

 

 

適材適所だ、と多病の手を振りほどき部屋に入ると…

 

 

 

その香りに「無心槐が…」と阿飛が気付くが…

 

 

外には幽鬼の集団が今にも部屋に押し入ろうとしており…

「玉霄八卦鏡、10年前消えた翠華山の掌門。鉄扇門に舒天化、朱莫非、まるで武林大会だ」「なぜ、わかる…」「皆、失踪した武林の名手。一斉にかかってこられたら抗いようがないっ」「運が尽きた、な」

しかしその時、救いの神が現れる。

 

 

ふたりの経脈に傷をつけ、無心槐の自己解毒を促すと、幽鬼達を蹴散らしてゆく。

 

 

その動きは誰よりも速く…

 

 

李相夷?!」

疑いを持ちつづける多病と、直感鋭い阿飛の前から…

 

 

 

再びひ弱な蓮花に戻ると、直ぐさま幽鬼達の二次攻撃が始まって…

李蓮花っ戦えっ!!!」と剣を飛ばす多病蓮花は…

 

 

 

1人の幽鬼に連れ去られてしまう。

熾烈な戦いの最中…

 

 

剣地が腰に下げていた瓢箪が割れ、偶然に発火。

阿飛が刀で屋根のわらを投げ落とせば、燃え上がる炎に怯える幽鬼達。

 

 

傷ついた多病の腕を止血し、陸剣地がここに来た理由を問うと…

3年前、崑崙派の“乾坤如意手金有道八荒混元湖で会う約束をしたこと、ひと月待っても現れなかったこと、崑崙派に行ってみたが消息不明で、以来彼を探し続けている、と語る。腕比べの約束は3年前の今日。断崖に道が開けていて、そこを通ってこの村に辿り着いたのだと。

 

 

孤立無援ではなく、外界と繋がっており、しかも無心槐まで…

南胤と関わりがあるに違いない。となると、蓮花の行方が気がかりだ。

 

 

「奴は死なぬ」

阿飛から、思いがけない本音を聞く。

そして3人は客桟に残された手掛かりを探すことに。

 

連れ去られた蓮花は…

 

 

阿飛が云うように、おのずと開く道を探そうとしていた。

 

客桟に魔除けの札が多数ぶら下がっているのは、正気を保つためか。

桟に残った爪痕から「掌を乾、指を坤とす」崑崙派金有道独自の技、乾坤如意手だと陸剣地

「内力が増すという有道の話しを真に受けなかった…」

剣地の記憶が蘇る。

 

 

 

「必ず来いよ。腕比べのあと…」

 

 

柔腸玉醸酒を呑ませてやる…そういう意味だったのだ。

酒好きの友に用意しておこうとこの村を訪れ、巻きこまれてしまった…

 

 

多病が見つけた隠し扉の向こうに、何か手掛かりがあるかも知れない。

多病阿飛で仕掛けを解き、中に入ると…

 

 

燧弇の印があり、南胤との関連を裏付ける。そして…

 

 

さらに、突如…

 

 

蓮花の瓢箪を狙った幽鬼。剣地は彼に見覚えがあった。

 

石寿村のどこか、燧弇の幕に頭蓋骨の山が積まれた場所では、石長老が村人を前に…「客桟こそ人頭神涅槃の地。長いこと人々をおびき寄せてきた」

 

 

人頭煞を浴びれば人頭神の使者になる、と。

人頭煞とはこれのことか?」壺を掲げた阿飛が2人を引き連れて…

 

 

話しは隠し部屋の3人に戻る。陸剣地が一枚の床板に触れると、天井に吊されていた壺から液体が多病にかかりそうになり、すんでのところで阿飛が布で遮った。天井にはあとひとつ壺が吊されていて…

 

 

 

痋虫と髑髏が混在している。

「南胤人の邪術だ」「間違いなく南胤の痋術だ」と、多病阿飛

そして、幽鬼達は髑髏を怖がっている様子。

「思い出した!」

 

 

 

それは、幽鬼達(=人頭神の使者)から身を守るための要塞だった。

「あの付近に村人達が隠れてる」

 

3人は見つけ出したのだ。

人頭煞で長老を脅すと、蓮花の居場所を詰問。


 

やっとの思いで見つけた蓮花は…

 

 

 

 

「血まみれだ」阿飛の指摘に「怪物を相手にしたからな」と蓮花

そのとき、多病が「小心(気をつけろ)」と…

 

 

 

 

#25 #26の感想

またもや長くなりました魂が抜ける

新しい手掛かりが見つかって、やっと如宅から離れられましたが、ちょこっとゴネてみちゃおうかとネガティブ

 

多病、父単狐刀の死にまつわる事案に振り回されちゃってます。

蓮花がやっと見つけた亡骸ですが、身につけていた鎧と刺し傷…よりも、なんで単狐刀がレアものの天外雲鉄を持っていたのか、多病あんたは不思議に思わないわけ?(だから万人冊で智力が★三つとか💨💨💨 いえいえ、経験値が足りないだけです)

 

そして、相夷の宝剣“刎脛”と言い切った施文絶、その名前何時誰から聞いたのかな?

名付けたのは18歳の記念として贈られた相夷で、それって少師剣ほど有名じゃなかったはず(製作者である文絶の父に、単狐刀が文を書いていたとか???)

 

さらに、羅魔天氷4本で羅魔鼎が開くのなら、4本揃わなきゃいいだけの話しではないかと。折るなり砕くなり、役に立たなくすれば、万が一悪人の手に渡ってもOKではないかと(ま〜そんなんじゃドラマにならない気も…)

 

でやっぱ、一番は蓮花、白衣の大侠客カッケーですけども、その衣装と棒、どっから出てきたん?!?!(前みたく部屋に干してあった??? 見てないケド)

 

お後がよろしいようで〜〜〜