画像とタイトルはweibo@蓮花楼官博からお借りしてます
この事件、場所と時間が解決の鍵(?)
なので作ってみました!
#23 奇妙な刀傷
男装姿のヨレっとした清児だった。
宝を盗んだのではという疑いまでかけられ、あり得ない言い訳を並べ立てる。
「玉桜春は生死不明だ。本当のことを云っていい」蓮花がそう告げると顔を耀かせ、夜中に逃げ出したが、見張りが多くて隠れていただけだ、と述べる。
玉桜春は手足を切られていたが、我らの武器は預けてある。ゆえに怪しいのは辛護院だ、と多病。
だが、辛絶の剣は松針剣という名の如く、刺すにはいいが切断は無理だ。
そんな議論を交わしていたとき、バラバラにされた新たな屍が見つかった。
侍衛長だ。鞘はあるが剣が消えている。多病と清児の共謀説まで飛び出すが、そもそも、玉桜春の寝所がある瞰雲峰にどうやって行けたのか…
まさか軽功? いやあり得ない…とその時、軽功を使い颯爽と現れたのが阿飛だった。
最悪のタイミングだが、そこは蓮花、阿飛が持つのは大刀で、切断面を見れば凶器ではないとわかるはずだ、と。
「三つの頼みで一つお前の秘密を教えてやる」「やろう!」
阿飛が樹木の枝を一刀両断する。断面からその違いは明かだ。
疑いが晴れると、蓮花、今度は刀傷が“井”の形であることを指摘。すると、侍衛のひとりが震えながら“井の字切り“は鬼王刀の仕業だ、と騒ぎ出す。
さらには、玉桜春の胴体と、“鬼王刀が悪人を斬る”と書かれた血書も見つかって、騒ぎが大きくなり…何者かが鬼王刀の名を借りただけ、と多病。
状況を鑑みれば、腕が見つかったのは貫日亭で、女宅の外だから、女子達の犯行は無理だ。ならば、女宅には入れぬはずの侍衛長の屍が、何故そこで見つかったのか…
「のぞきが趣味だった。害がないので見逃していた」と辛絶。
「瞰雲峰の回転盤は重く、複数人で協力しない限り動かせるのは辛護院だけだな?」
蓮花の発言に、辛絶と侍衛達の疑いが深まるが、彼等は猛毒・披肝瀝胆を飲まされており、隠し部屋にある(はずの)解毒薬を毎月もらことになっている。明日がその日だというのに、主(玉桜春)を殺すなど自殺行為も同然だ、と辛絶が叫ぶ。
となれば、別の方法を探らなくてはならない。
清児を連れ、3人は回転盤までやって来る。
蓮花はある物を手にすると…わかった、と。
壱. あらかじめ、ある程度の長さがある籐のつるを、束ねて解けやすく結び、籠の下に掛けておく。
弐. 辛護院が回転盤をまわし、籠が山頂に着くと(つるが)鉤の部分にひっかかり、束ねたつるがほどけ落ちてくる。
参. 下手人はそのつるをつたわって登り、瞰雲峰で殺しを済ませ、降りて戻って仕掛けたつるを焼けば終いだ。
そうであれば…
辛絶が気付かぬはずはない、もし彼が鬼王刀で、剣も刀も使えるなら辻褄が合う、と多病と蓮花。しかし、何故屍を目立つところに捨てたのかがわからない。
すると清児の口から思わぬ情報がもたらされる。彼女は玉桜春の帳簿を隠し持っていて、それによれば鬼王刀の妻は8年前、芙蓉膏(アヘン)20個と引き替えに東方皓が売ったとある(清児を拉致して売ったのも東方皓)
「鬼王刀が敵を討つなら、次に死ぬのは東方皓だ」という蓮花の発言通り、芙蓉膏の匂いが充満した部屋で、東方皓が井の字斬りにされていて…
あぶり出した容疑者は、鬼王刀、辛絶だった。
しかし…
ムクゲの花に土はどうやってついたのか…
それに、屍も半分は投げ捨てられ、残りは未だ見つかっていない。
そして、辛絶は自ら鬼王刀と認めながら、何故玉桜春と侍衛長殺しを否定する?
「簡単だ。破綻は明かだ」と阿飛。
だが、秘密一つで手伝いは3回の約束を守れ、と言い渋る。
「大切な人を私に救わせるため(私に仕えている)」と蓮花が匂わせ、多病が催促すると…「3人の刀傷がすべて異なる」
「東方皓の刀傷には僅かな遅れ、玉桜春の方は一気呵成、侍衛長には迷いと疑心が強い」阿飛の指摘に、「1人目の死者は玉桜春。2人目が侍衛長」そして2人目3人目は刀傷が追加されている。玉桜春の模倣だ、と蓮花が言い切る。
拾ったつるは両端が燃えていた。誰かが辛絶に罪を着せようとしているのだ(ミスリードされているということ)
思い当たる節がないかを、本人(辛絶)に聞くのが手っ取り早い。
蓮花は解毒薬を渡して問いただす。
子の刻に寝て寅の刻に起きるが、今朝(※)に限って鐘の音より前に目が覚めたという。※字幕では「昨日」になってますが…辻褄あってないような💨
「時が違う!」
玉桜春が籠で瞰雲峰へと昇るのを目撃した後、多病はすぐに子の刻の鐘が鳴るのを聞いた。
摘星台で踊り始めた壁凰の真上に月が見えたのだ。真に子の刻なら、もっと西(画面でいうと右)に傾いているはずなのに…
つまり、鐘は子の刻よりも早くに鳴ったということ。
ならば…
「阿飛〜」
多病は阿飛に秘密一つを告げて古寺に向かわせると、次は壁凰に話しを聞こうと提案する。
偶然にも清児と遭遇し、今度は蓮花が壁凰の人となりを問いただす。
漫山紅のため、特別に用意した物は無いか、とも。
清児は、壁凰がこしらえたという口紅を差し出した。
口紅からは芥子の香りが漂い…
「女宅に芥子があるのか?」
「裏山の畑に植えてある」
漫山紅でふるまわれた魚の吸い物と、女人からの口づけを受ければ、麻酔薬を嗅がされたも同じ。客人達がぐっすりと眠り込んだ後、玉桜春の殺害が行われたというわけだ。
「わたしは盃を間違えたからだが、先生はどうしてだ?」という多病の質問を蓮花は強制的にかわし、ムクゲが咲く場所を聞き出した。
土が飛び散ったと考えれば、木のすぐ近くを掘ったからだ。
翌朝、摘星台を目の前にして、蓮花は事の次第を確信する。
そのあらましを確かめるため、むくげが植わった瞰雲峰に昇らなくてはならない。
#24 連帯する殺意
やはり何者かが掘り返した跡がある。
玉桜春の残りの屍が埋まっていて、肩口には毒ヘビに噛まれた跡があった。
犯人達は秘密裏に穴を掘り、やはりその時、むくげの花に土が飛び散ったのだ
玉桜春は瞰雲峰の寝室に入った直後、毒ヘビに殺された。
壁凰は摘星台で見張り役を務めつつ共犯者に頃合いを知らせた。
井の字に切り刻むという猟奇的な演出を施したのは、真の死因を隠し、鬼王刀に罪を着せるため。
それが、蓮花と多病が辿り着いた結論だ。
ふたりが部屋に戻ると、壁凰からの文が置かれていた。
清児から自分が疑われていることを聞いたのだろう。
調べるのを止めてくれたら、お探しの品を差しあげます、とある。
調べるのを止めれば善人。続ければ刑探。蓮花にそう云われ、多病は迷う。
玉桜春…女人達を閉じ込め、芥子を栽培し芙蓉膏を売って多大な利益を得た大悪人。
そんな中、火事が起こる。
焼け跡から、首をくくった壁凰の遺体と宝の一部が見つかって…
蜻蛉の刺繍が施された手拭いで…その羽にはあるものが隠されていた。
女人達たっての願いで、しきたり通りに水葬が執り行われ、花に囲まれた遺体が滝へと流されてゆく。
「李蓮花、明朝真相を明らかにしよう」
「最後の謎は解けたか?」
「ぼやけていた部分が、今、くっきりと見えた」
多病主体で事案を探らせるため、蓮花は一歩も二歩も退いている。
「かつて無いほど難しい事案だが、真相は明らかにせねば」
彼の決意に「では、そうすればいい」と蓮花が静かに促した。
迎えた翌日、全員が瞰雲峰に集められ、多病と蓮花による謎解きが始まった。
まず、この書架が玉桜春の遺体をバラバラにした凶器であることを証明。
そうしたのは、蛇の毒による死因を隠すため。
それと、黒金は固い材質で小口を研ぐには時間を要し、漫山紅に間に合ったのは半身分だけで、それも無理なら胴体も埋めていただろう、と蓮花。
続いて、玉鼓の中からは…
赤龍の背中の入れ墨から、彼女が車狐の漢人だと判明。当然、蛇も操れる。
つまり、玉鼓を送った慕容腰、摘星台で監視をした壁凰、毒ヘビを操った赤龍は共犯関係にあるということ。
追い詰められた赤龍が、隠していた毒ヘビを放つが、すんでのところで慕容腰に止められる。
そして…
赤龍に生きろと告げて、瞰雲峰から飛び降りたのだが…
阿飛がその男と共に、手伝いで調べた寺の寄付録も持参する。
慕容腰と赤龍は共に車狐人で、将来を誓い合った仲だった。
彼女が女宅に囚われたことを知ったのは、水葬で流れ着いた遺体に添えられていた簪を見つけたから。以後、漫山紅に招かれるためだけに鷹翔の舞を舞い続け、ようやっとその招待状を手に入れて…
贈り物として毒ヘビの卵を仕込んだ玉鼓と舞符を送りつけ、彼の意図を察した赤龍が、仲間達と玉桜春殺害の計画を立て始める。
8年前に死んだ鬼王刀の妻が女宅に囚われて、そのまま亡くなったことから、彼の必殺技“井の字切り“を模倣して、罪を着せようとしたのだ。
慕容腰は赤龍と女宅の面々に疑いが及ばぬよう、自分の左腕を切り落とし…
それを、侍衛長に見られてしまった。
自分の腕を玉桜春の指輪で偽装し貫日亭に捨てたのは、赤龍が行けない場所だから。
東方皓殺害はミスディレクションで、妻を攫われた鬼王刀への容疑を固めるためだ。
すべてを投げ打ってでも、赤龍を救いたい、その一心からの行動。
しかし…果たしてそれで彼女は救われるだろうか?
「(玉桜春の)玉骨功で硬化した身体は(書架の自重だけでは)到底斬れぬ」
「金塊の存在を示す答えは、そこに」
蓮花は、書架に付着した金粉を指で拭ってみせる。
寺の鐘で時間を誤魔化したとしても、一連の犯行を3人で行うには到底無理がある。
蓮花も多病も、女宅の女人全員が事件に関わっていることに気付いていた。
そして玉桜春の金を隠していることにも。悪銭は禍を招くだけだというのに…
「どうか百川院に任せてくれ。必ずや陽のあたる道でみなさんを守ってみせる」
そう宣言する多病。
金塊の隠し場所を知らせると、女たちは跪いて慕容腰の減刑を頼む。
後は百川院の領域。
ふたりには後もうひとつ、片付けなければならないことがある。
天氷を狙い、壁凰を殺した間者をあぶりだすのだ。
だから罠を仕掛けた。そしてある者が…
金鴛盟が送り込んだのは李一輔。蓮花が睨んだとおりなのだろう。
捜し物はこれか? と天氷を見せ、そして語る。
その手には墨がついていて、誰の仕業かすぐにわかったと。
李一輔が標した金鴛盟への知らせも、五月蠅いからと阿飛に抜き取られており…
事なきを得る。
そして、百川院の石水と監察司の楊昀春が…
ところがそこには清児ならぬ昭翎公主の姿が…
「女宅の女人達と慕容腰を無罪とし、即刻釈放のうえ安全に家へ帰せ」そう命を下される。驚いて固まってしまった多病に蓮花は…
愉快痛快だ。
公主に「旅を終えるのを待つわ」といわれ…多病ピンチです!!!
#23、#24の感想
いや〜長くなっちゃいましたm(__)m
フラグの回収できてないかもですが、女宅で起きた出来事で、一番のがんばりを見せたのは誰だと思います?
方多病? 昭翎公主? あっ!もしかして阿飛?
J の見立てだと、女宅家宰の壁凰ではないかと。
芥子入りの口紅を造り、摘星台で罰を受けるよう仕向け、踊りながら見張りをして、隠した宝から天氷を捜し出し、刺繍の仲に紛れ込ませちゃう。最後は悪の手に落ちちゃったけど、女人達がまとまったのも彼女がいたからではないかと。
それにしても、南胤から移り住んだ4人の豪商の3代目に関して、前回の金満堂も今回の玉桜春も人でなしですよね💢💢💢 残りの2人は…とっとっと、ネタバレになるので、ここまでに!!!