画像とタイトルはweibo@蓮花楼官博からお借りしてます

 

21話、話しとしては面白いし、江湖三人組も健在だし、でもね〜肖紫衿の履き違えた嫉妬心と、それを逆撫でするような喬婉娩の言動と、加えるに過去の自分が原因だから、と受け止めちゃう李蓮花もいたりして…いささか消化不良気味? m(__)m

22話、阿飛出てこなくて…(←そこかい^_^;)

 

 

#21 侠客の矜持

 

副門主を死に追いやったのは、門主李相夷

その噂は肖紫衿が命じ、故意に流されたものだった。

 

相夷が生きていることを知り、その事実をすぐに伝えなかった自分の所為なのか…

だからどうだというのだ?

 

相夷のこととなると、目の色を変える。想いはなくとも情があるからだ」

 

それでも許せない、と喬婉娩紫衿を責めた。10年という歳月を共にしてなお信じられないのか、と。

 

傍にいたからこそわかることもある。相夷がいる限り、婉娩は揺れ続けるだろう。

 

 

追い込まれた肖紫衿は次の策を昂じざるを得なかった。

 

蓮花楼ではなにやら多病が忙しい。大量の書画を展示して玉桜春に見せ、漫山紅への招待状を手に入れてやる、と鼻息が荒い。

そこに蘇小慵がやって来て多病にビラを手渡すと、四顧門茶会の知らせが目に留まり…

 

 

かつて李相夷が催していた会の復活は、それに託けた肖紫衿の愚策だろう。

彼は、相夷の師兄殺しを煽るつもりだ。

 

 

師匠の名誉がかかってる、と多病は茶会の席へと向かうのだった。

 

 

集まった者達の大半はどう見ても烏合の衆。口さがない発言に劉如京は黙っていられない。しかし、遅れてやって来た何璋単狐刀李相夷の不仲を暴露しはじめて…

 

 

あろう事か肖門主が事を大きくする始末。このままでは相夷だけでなく四顧門の矜持までがズタズタになる…とその時、御鴻殿で喬婉娩が声を張り上げた。ここはわたしが買った場所。誰一人招いていない。お帰りを、と。

招かざる客達が席を立つと、肖紫衿に引導を渡す。

相夷生存への希望をなくし、紫衿の愛を信じて一度は受け止めた。なのに、裏切られた気さえする。そして、相夷との想い出ばかりが脳裏を過ぎり…

「わたしたちの婚約はなかったことに」

 

 

彼女の足は蓮花楼に向かっていた。

 

 

用件は2つ。ひとつ目は紫衿に代わって謝りたい、ということ。

ふたつめは、彼を恨まないと約束して、だ。

 

 

婚約者の非を詫びる台詞に「わかった」と答えるまで、僅かながら間が空いた。

かつてふたりに流れた感情のすべてが、そのひと言で消えてなくなる…蓮花はそう感じたからだ。だが、それでいい。

去ってゆくかつての想い人を見つめながら、蓮花は無言で別れを告げるのだった。

 

ところが、「恋人か」と肩越しに訪ねる男がひとり。自分の過去を教えなければ肖紫衿に告げ口をする、と駆け引きを持ちかけてきた。

 

 

いつもの手管でいい逃れるも、一方で多病は苦しい思いを解こうとしていた。

師匠が父を殺すはずがない…嘘だ、罠だ、でっち上げに決まってる!!

 

 

阿飛こと金鴛盟盟主の記憶を戻すしか術がない、と。

 

 

阿飛に怒鳴られようと、蓮花にそれでは記憶が戻らないと諭されても…

 

 

蓮花にはわかっていた。多病は茶会で心に傷を負ったのだ。

だから敢えて時間をおき、酒を呑もうと誘い…

 

「おまえは縁談を強要し財源を断った両親を憎んでいるのか?」 

「憎んでない」

「それが答えだ。李相夷単狐刀は兄弟も同然。たまには対立もする。だがそんなことで身内を殺したりしない。李相夷が最も好きな詩を知っているか?」

「酒で借りを作れど、剣は無駄に振るわず」

これこそが、侠客の矜持なのでは。

「この世は圧倒的に些細なことのほうが多い。李相夷がつまらぬ事に時を費やすか?」 

 

 

蓮花の落ち着いた喋くりに、多病のささくれだっていた心が平になってゆく。

そして、膨らみつつある疑問を口にする。

「師匠は別人として生きているのでは?」と。

蓮花はなんとか言い逃れるが、秘密は無しだ、乾杯を、と盃を満たされて…

 

 

阿飛を口実にするしか術がない。多病にはこれ以上嘘を重ねたくなかったから。

 

 

一夜明けて、蓮花楼に届いた文は、なんと漫山紅への招待状。

 

 

やっと到着した場所には…

 

 

かつて窮地を救った鉄甲門施文絶と、詩人一字詩李一輔に…

 

 

酒痴こと陸剣池大侠、月羥人の舞魔慕容腰

 

 

冷箭こと東方皓玉桜春とはなじみのようだ。

 

漫山紅には幾つかのしきたりがあって、私物は何一つ持ち込めず、客はいずれも土産を持参(蓮花多病は例外)、さらには香紅なるものまであるという。

 

屋敷の門までは大がかりな仕掛けが施され…

 

 

香紅選びも蓮花多病が優先される。とはいうものの、多病は女宅の香紅に恐れをなし、最後の最後に選んだ品は…

 

 

こうして跳ね橋を渡り、主と客人以外の男は入れないという女宅に到着したのだが…

 

 

周り中女人だらけの館で、はたして蓮花多病のふたりは、無事天氷を探せるのだろうか…

 

 

#22 風流な宴

 

女宅では減点法が採用されており、粗相があると給金より差し引かれる。皆が緊張して見えるのはその所為だけなのか…

見かねた方多病は、差し引かれる給金は自分が補填する、と助け船を出していた。

 

主が呼んでいるという。女家家宰の壁凰に案内され金玉楼に向かうと、その造りは元宝山荘とよく似ており、蓮花多病が招待された理由が明らかになる。

玉桜春金満堂の死の真相を探りたかったのだ。

 

ふたりは親しく、金玉楼の名も互いの一文字を並べたもの。その盟友を殺めた者の正体を是非知りたいと話す。どうやら、百川院の報告には納得がゆかないらしい。

 

 

「殺された後、不可解なこともあった」と蓮花が話しを仕掛ける。「元宝山荘の宝物が消えた。それは泊藍人頭と共に保管されていた」と。

「蝉の羽のように薄く透明で、まるで…」多病が続く。玉桜春にカマをかけたのだ。

思いつきを述べたまで、と逃げられるも、天氷を盗んだ者の正体を知りたがる。

 

南胤の羅魔鼎を開ける四つの鍵となる天氷…

 

 

そのひとつはここにあるに違いない。ふたりはそう確信をした。

 

館を出ると鐘の音が聞こえてくる。寅、午、子の刻に山3つ離れた古寺で撞くのだと壁凰から説明を受ける。その音を基準にここでの仕事が回っているらしい。

 

蓮花多病が散策をして部屋に戻ると、四顧門茶会を話題に、東方皓が嘘八百を並べ立てていた。腹を立てた多病をなだめ、蓮花得意の喋くりで、東方皓を笑い者にしてしまった。

 

ほどなくして漫山紅が開かれる。

 

 

 

 

壺の酒は香山氷泉で醸造し、百年寝かせた古酒で、漫山紅という名前。

客人それぞれが土産を披露する中、蓮花多病に花を持たせる。本当の漫山紅は女子達だという言葉を合図に、女宅の綺麗どころが現れる。

門前で選んだ香紅で同席する相手が決まり、選んだ品を渡せば、ムクゲの花を返されるという仕組みだ。

 

 

蓮花の相手は西妃という女人。そして、多病が選んだ品の相手だが…

 

 

清児という名の女人だった。しかし…

 

 

彼女はふとしたことから多病が婚約者だと知るが、当然多病は知る由もない。

 

酒の次は魚の汁物がふるまわれ、東方皓のゲスな振る舞いや、多病玉桜春を揶揄する物言いを遮るように…

 

 

10か月前に届いたという玉鼓の上での舞が始まった。

 

 

皆一様に妙な雰囲気に飲まれるも…

 

 

東方皓壁凰に執着し…断固として同席を断った彼女は、一晩中摘星台で舞を舞うという罰を受けることに。

 

玉桜春が宴の終わりを告げ、客人達はあてがわれた女人を連れ部屋に戻る。

同吟する気のない蓮花は…

 

 

西妃は…

 

 

多病清児から、女子達は皆かどわかされ、帰りたくとも女宅からは出られない、という話しを聞き…

 

 

玉桜春に話をつける、と部屋を飛び出して行くが…

 

 

玉桜春は寝殿のある瞰雲峰へと昇ってしまった。護院の辛絶に頼んでみるもけんもほろろだ。

戻り道、あたりを見渡せば、月灯りの下、壁凰が舞っている。

 

 

目的を遂げられず、部屋に戻り茶を飲むと…

 

 

多病はいつの間にか眠りに落ちていた。

 

そして翌朝…

 

 

蓮花玉桜春の悪行を話し始めると、かどわかしの件は、既に察していたようだ。

長年、女宅の場所は謎のまま。女人を雇うなら、噂になって然るべきなのに…

 

さらに、玉桜春の寝殿には誰ひとり近づけないことから、天氷もおそらくそこにある。

 

いずれにせよこの後、客人達が貫日亭に集い、日の出を見ることになっている。

天氷の在処を探るのはその後、とふたりは皆と一緒に山に登る。

 

 

その場所で、切り落とされた腕が見つかった。

 

 

指輪の主、玉桜春の生存を確かめるべく、寝殿に行く必要がある。

 

 

ところが、そこはもぬけの殻で宝も消えている。皆が疑心暗鬼になり始めた頃…

今度は脚が見つかったという知らせと、洞窟に誰かが潜んでいる、と云う報告が届いた。23話に続く。

 

 

#21、#22 の感想

21話の喬婉娩と肖紫衿、なんともな〜でした。

そうそう、喬婉娩が蓮花楼を訪れたシーンですが、かなり勝手に脚色しております。

李相夷の一番近くに居た婉娩に対して、蓮花自身想いを抱き続けてきたというより、悔恨の情を抱いてきた、がピッタリくるのではないかと。

 

その一方、相夷を信じたいと思いながら、疑いを捨てきれず苦しむ多病に、蓮花が語って聞かせるシーンがいいんです♥️ その声も♥️ 目差しも♥️

蓮花にとっても、多病は弟のような存在になりつつあって、それが22話で顕著に表れます。孤独に慣れていた蓮花を、多病のキャラが変えたのでしょうかしら???

 

次話とその次(23、24話)で事件は解決するんだけど、あちらこちらにフラグ立ちすぎで、J 四苦八苦でした〜💨💨💨