蓮の画像(含むタイトル)はweibo@蓮花楼官博からお借りしてます
↑衣替えならぬ画像取っ替え(爆)で、今度こそ!!! 3話まとめてみました!!!
長かったです_( :⁍ 」 )_
#16 月見酒
引き続き@元宝山荘です
泊藍人頭を廻って起きた事件のあらましは、李蓮花と方多病によって語られた。
何故未だ見つからないのか…その仕掛けが明らかになる。
一蓮の黒幕もだ。樹人症に苦しむ金常宝をそそのかした人物は………公羊無門。
薬舗の処方と脅迫状の筆跡が同じであること(新たな処方が書かれた時期が、公羊無門の来壮とかぶる)
金常宝を騙し、自らの血を飲ませた証しとなる傷跡。
公羊無門が持つ57本の針のうち、最後の一本は金常宝の耳の中から見つかった。
さらには、行方不明だった泊藍人頭が、彼の荷持から発見され…
もはや言い逃れは出来ない。
こうして事件は解決した。
見つかった泊藍人頭を持ち帰ろうとする監察司 指揮使・宗政明珠を毅然と止めたのは、多病の文を読み駆けつけた石水と…
そして、多病が石水から渡されたのは…
「百川院など、朝廷と親しい万聖道に取って代わられる」という明珠の捨て台詞に、蓮花は引っかかりを覚えるのだが…
多病の罡気を解くのが先決だ。
強い陰の気と楊州慢の力で、すっかり罡気が解けた多病。
使い終えた泊藍人頭を箱にしまおうとして見つけたのは、得体の知れない氷片だ。
一品墳は芳璣王と南胤公主の墓。100年前に滅んだという南胤が、立て続けに起こった事件と絡んでいる…蓮花はそう確信し始めていた。
元気を取り戻した多病の発案だろう。蓮花とふたりで元宝山荘の屋根に上がり、月をみながら一献を傾ける。次々とこれからのことを語る多病に、蓮花は言葉少ない。彼に残された時間は僅かで、応えてやることが出来ないからだ。
「大侠客になって、江湖の正義を正す」「然後呢?(それから?)」
「その後は引退して伝説になる」「那還有呢?(それで?)」
「一緒に陽を浴びて、魚釣りをして…自由気ままな日々をおくる」
「今の私は、まさにそうでは?」
蓮花が李相夷だと知らぬ多病は…武林の頂に立ち、最も高いところから眺めないと、と真面目に返してくる。
10年、それだけあれば十分だと、自らに言い聞かせて生きてきた。手放したものと手放せなかった事柄と、そして、今手にしているものと…
比べる意味などないに等しい。
「もう、上がったが…退屈だった」※
厠に行くと屋根を降りた蓮花だったが…
箱を盗もうとしたのは宗政明珠。それを阻止したのは…
明珠が盗んだのは例の氷片だった。手掛かりを求め宝物庫を訪れると…
それは…
傷みを麻痺させ天に昇った心地をもたらすという。
そして蓮花は…
疑問に思った。何故金満堂は南胤の物品を収集したのかを。
どうやって巨万の富を築けたのか、百川院で調べてもらう、と意気込んだ多病を、蓮花が止めた。百川院に情報をもたらすと、その都度邪魔が入るから。
師兄単狐刀と同胞58人の死をうやむやなままで終わらせるつもりは毛頭無い。
しかし、金鴛盟と四顧門を手玉にとる輩なのだ。そこかしこに密偵を放ってもいるだろう。なのに、未だ黒幕の正体はわからないままだ。
だから辛い嘘をつく。思ってもいない言葉を並び立て突き放し、発煙筒を炊き天機山荘の向かいまで呼んだ。
心の傷は癒やせるが、命を失ったら、そこで終いなのだから。
何故か、罪人公羊無門と共にお縄についている。すると狡猾な医師から…
その時、突如爆発が起こり、無門が連れ去られてしまった。
堰甲車と咸日輦が使われたということは、金鴛盟の仕業に違いない。
「李相夷は生きているのか? 元宝山荘で会った男が相夷太剣のひとつを使った。小楼昨夜又東風だ」明珠が問うと…
「生きているなら、死んでもらう」聖女が返す。
以前角麗谯が引き起こした一門の惨殺で、相夷にゾッとするほど冷たい目で睨まれたのだ。以来、盟主にも遠ざけられている…だから李相夷を許せない、と。
笛飛声にとって…
#17 一番甘い飴
笛飛声に次いで方多病も去った。蓮花楼に静けさが戻ってきた。
しかし、発作の間隔が狭まってきており、残された時間はそう長くない。
まずは、単狐刀の遺品を調べ、南胤の物品と同じ香りを放つ香を見つけ確かめる。
次の目的地は元の四顧門ということだ。
同じ頃、金鴛盟の聖女が一粒の毒を手にしていた。
相夷が生きているなら、公羊無門自慢のこの劇薬を解毒するため、必ず揚州慢を使う、そう確信していたから。
一方、天機山荘に戻った方多病は、自らの出自を知ることに。
生みの母可暁蘭が暮らした部屋を訪れて、置いてある手帳をめくっていると…
珍しい物や気に入ったものなどを書き写していた、と叔母の何暁鳳。いずれにせよ中原のものではないし、何かの鍵ではないか、と。
元四顧門の近くまでやってきた蓮花だが…
江湖の噂話に聞き耳を立てていると、多病が意気揚々と邪魔をしにやって来る。
弁解ひとつしようとしない蓮花に助っ人が現れて…
多病は、元宝山荘で見た氷片の絵に関しての情報を、蓮花に自慢したかっただけなのだろう。親に褒めてもらいたい子供と同じだ。しかし、関河夢とやり合っていた隙に、またもや蓮花に逃げられてしまった。
義兄関河夢とは一悶着あったが、蘇小慵には頼みごとをしているし、何よりサバサバとした性格に好感が持てる。
後日、面をつけて慕娩山荘への道すがら、彼女に呼び止められ、喬婉娩とは知り合いで、先頃、ついに李相夷の死を認め墓を建てた、と聞く。
今から会いに行くから一緒に行こうと誘われて、渡りに船だ。
「南胤の文字を調べたと言っていたな」
すると、翻訳入りの紙を渡されて…
「これは南胤の邪神、燧弇のもので、祖父によれば…」
何かと絡んでくる多病に点穴をし動けなくすると、蘇小慵と落ち合って…
「祖父からの返事が届くまで、小青峰に留まり(一緒に)気晴らしを」と、何気に誘う蘇小慵。
そして…
「笛飛声が来た。肖紫衿に知らせろ」
多病に伝心すると、蓮花は飛声の後を追う。
「10年前、彼奴に揚州慢を伝授していれば、お前の毒は解けた」
今の多病は己の身を守ることしかできない、と飛声が淡々と云うが、彼の狙いは他にもあったのだ。
「百十八牢の第一号房は、ここにあるらしい」
単狐刀を殺したと目されている三王のひとり、閻王尋命を捜し出すこと。
この男(飛声)も、10年前の出来事に隠された真実を見つけたいのだ。
#18 戻れない過去
李相夷として生きた証しの場を訪れて、蓮花の胸に去来した想いはなんだったのか…
「死者は還らぬ。生きてる者の人生を大切にすべきだ」
喬婉娩には肖紫衿と幸せになってもらいたい、その気持に嘘は無い。
だから、式の当日現れた笛飛声を、彼の意に沿うフリをして…
後天八卦を基に陰陽を逆転させた陣
死門は天乾、生門は山艮に配する(←陣を突破するキーワード?)
嘘か誠か…そう伝える。
しかしながら、笛飛声にたじろぐ様子は見えない。
その時その場にもたらされたのは、喬婉娩が毒にやられたという知らせ。
それは、純粋な陽の気、すなわち楊州慢でしか解けない氷中蝉の毒。
金鴛盟の角麗譙が李相夷をあぶり出すために仕組んだ卑劣な罠だ。
そうわかっていても、大事なのは彼女の命。
朦朧としながら相夷と呟く喬婉娩だが、蓮花は、その場に現れた飛声に助けられることに。
喬婉娩を連れ去った笛飛声を追い、肖紫衿達が去った後、蓮花はその場に崩れ落ち…
そこに蘇小慵が現れて…
彼女の祖父からの手紙が届き、単狐刀の持っていた香は、無心槐で作る迷香だと話し出す。
それは、南胤で2番目の秘術で、人を快楽の幻覚に導く稀少なものだそう。
また、角麗譙が南胤の言葉を話しているのを聞いたと語る。
でも、彼女が本当に話したいことは…
関河夢に、余命4か月の身で義妹の気を引くな、と釘を指され、戸を閉めようとすると、そこに現れたのは…
彼が李相夷と知った喬婉娩だった。
溢れでる感情を吐露する彼女に…
「不意に気付いた。あの尊大で鼻持ちならない李相夷は確かに死んだ」
ちゃんとけじめをつけて、別々の道を進もう、と。李相夷は二度と戻らないのだ。
次から次へと現れるその夜最後の来客は飛声。
喬婉娩の身柄と引き替えに、自由の身となった閻王尋命だが…
10年前、単狐刀からの決闘状を受け取って約束の地に行くと、彼は既に死んでいた、と語ったのだった。
19話:名誉の行方へと続きます。
長〜くなっちゃったので感想は検めて!
いや、ひと言だけ…
阿飛ってカッケ〜♥️