前半から続きます

 

 

ウンスに請われ、チェ・ヨンがスラスラと記しているのは、時、方位、五行、陰陽をまとめた十二支の一覧表である。

 

文字小さすぎで<m(__)m>

 

…なるほどね
 “子午線”てここからきてるんだ
あと、“午前”と“午後“って午の刻の前と後ってことなんだわ

 
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方位において、正子の太陽の方位は北。正午の太陽の方位は南。地球上の南北線を子午線と呼ぶのはこのためだ。

時辰においても同様に、正午より前は午前。正午より後が午後。

 

またもや疑問なんだけど、なんで龍が五番目?

それに、あなたのヨンて名前、龍と同じよね?

わ〜、もういろいろびっくりだわ

 
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イムジャ、そもそも漢字が異なります

 

気にしない気にしない、ハングルで書けば同じ용だもの

でも五番目ってのが…あっ! 第五惑星の木星と同じ?

ちょっと〜これ、オモシロすぎ❤︎

 
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おもしろいと云いながら、何故チェ・ヨンが切り絵を持っていたのか

チェ・ヨンの瑩という文字が持つ意味は

ウンスはとても気になったのだが…

 

「テジャン! プジャンが探してまーす」

 

そのことを聞こうとした寸前、タッチの差でトクマンに連れ去られてしまった。

 

 

☆☆☆

 

その夜訪れた坤成殿には、王の姿もあり…

   

 

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ほう、十二支に龍がいるのは何故か、訳を知りたいと?
手に宝珠を持ち、水を支配し、天に昇ることから、龍は皇室を象徴する存在だと、余は聞かされてきたのだが…
実のところ諸説あるようじゃ

 

龍袍の紋様然り、水の神でもある龍神は、民にとって豊穣や財をもたらすゆえ、多くの伝説が民間で語り継がれているのです

 
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そうじゃな、様々なものに紋章として使われてもおる

存在するしないは別として、龍神は雨風を起こし川を清め海を深くする瑞祥なのだ

 

なんていうか…とっても象徴的な存在なんですね

(…それなのに、なんで五番目?)

 
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自室に戻りひとりになると、龍の姿が頭に浮かんでは消えてゆき、ウンスはその夜なかなか寝付けなかった。

 

 

そしてもうひとり眠れぬ夜を過ごした男が…

 

 

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「辰」という文字は、房星(そいぼし)が支配する頃、陽気が動き雷を震い、草木の形が整うさまを表す
正五角形の「五」は、敵から守るという意味合いを持つ数
「龍」は雷雲や嵐を司る天の番人

しかし、これらを繋げようとすればするほど真の姿は隠れ、見えなくなるのでは…
イムジャ、ちがいますか?

 

マンボの店の屋根に座り、チェ・ヨンは時折天を仰ぐように見つめ、そう呟く。

すべてウンスに告げたかったことだ。

 

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雷と深〜い縁があるから、ヨンの内功は雷光なのよねぇ〜

 

ウへっ、そうなんか? 知らんかったわ、ヒック!

 
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チェ・ヨンの呟きを訊いていたのは、残念なことにウンスではなかったのだが…

 

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​そこの飲んだくれども、どいとくれ!

あたしゃ仕込みがあるんだからね

…辰でも龍でも瑩でも五番目でもさ、ヨンは唯一無二のヨンなのさ

 

 

貴女が知ったら驚くだろうか…龍神が俺の守護神であることを

 

やっぱりさ、チェ・ヨンの용は龍、勝手にそう決めちゃおう! さ、早く寝なきゃ

…あの時、あの男人(ひと)、何か言いかけてた

  

このふたりを、天から龍神がじっと見つめていたことは、誰も知らない…

 

 

 

終わり

 

 

 

※房宿とは、東方青龍七宿の第四宿にあたるのだとか(意味よく分かんないけど、青竜繋がりでε=ε=ε=)

 

 

なんとか書けました!

すぐ消えちゃった記事にいいねを押して下さった皆さま、ひたすら<m(__)m>