美容整形外科医になって以来、急に呼び出されることもなくなって、休日もゆっくりと過ごせる。ウンスの映画好きに拍車がかかった。
 
ここ最近は、見応えのあるサバイバルアクション系が気になって仕方ない。
 
好きそうな新作、入ってますよ、とすっかり顔馴染みなったレンタルビデオショップの店長からオススメされたのは…
 
「へー、ウェス・アンダーソンの ”犬ヶ島” とキム・ジウンの ”人狼”?
犬とオオカミって…アハハ、店長、なかなかナイスセレクトだわ。
じゃあ両方、二泊三日でお願いします ❤︎」
 
 
早速リビングで一人、焼酎の小瓶を握りしめながら見た最初の1本は、押井守原作の「人狼 JIN-ROH」実写版@韓国。

 

 
 
 
どれどれ?
 
南北の政府が統一を宣布した2029年の韓国。統一に反対する反政府テロ団体を制圧するために設立された特機隊と、国家情報機関公安部の暗闘を交えて、ウルフと呼ばれた人間兵器”人狼”の戦いを描く(シネマトゥデイ より)
 
…だって
 
特機隊の隊員キム・ジュンギョンをカン・ドンウォンが演じてるんだ
5年前に起きた ”血の金曜日” っていう事件で、彼は心に深い傷を負っている
 
フムフム…なるほど
 
 
 
 
ワォ〜
これ、本人ね
サービス?
 
 
 
 
機械が重たそう
マスクも…
とにかく、これでもかってなくらいストイック
おっ! 上半身裸じゃなくても、走る姿がステキ❤︎
 
 
 
 
最後に軽々とジャンプしちゃうなんて!
ふう〜ん
目の前で爆死した少女の姉に、遺品の手帳を渡しに行くんだ
それ、怪しい
すっごく匂う
 
 
 
 
節くれ立った男の手…
やってくれる! 心憎い演出 ❤︎
 
 
 
 
この映画のテーマでもある「赤頭巾ちゃん」の話しを聞きながらのこの表情っぷり…
いいわ ❤︎
 
ケーブルカーに乗って…ちょっと! 南山タワーに着いちゃってる
公安とセクト(過激派運動家)が裏で繋がっていて、彼女からの呼び出しは罠なのに…
 
 
 
 
つ、強い!
ハエみたいにうるさいドローン、よし! たたき落としちゃえ
 
 
 
 
アクション…もう、スゴすぎ!!!
この一連のシーン、どうやって撮ったの?
の、喉が渇いてきちゃった
 
 
 
 
広い駐車場でのカーチェイス…
とにかく目線がぶれなくて、戦闘モード100%で、すっごく冷静で…
戦うために生まれてきたのかってなくらい決まってる
さすが特機隊のエース!
 
あ”ー 血糊が目に入りそう
拭いてあげたくなっちゃう
 
(そういえばカン・ドンウォン、インタビューで、プロテクトギアがすっごく重たかったって言ってたけど、お金をたっくさん掛ければ軽く出来るんだって美術さんに言われちゃって、これはもう身体でカバーしなけりゃなって思ったとか)
 

そしてジュンギョン、上官の命令に背いて、彼女を殺さなかったんだ
 
 
 
 
一緒には生きられない
だけど、君の未来を守りたいと思ってる
 
そんな声が聞こえてきそう…
 
上官の命礼に静かーに歯向かって、自分の儀を貫こうとしてさ、戦うことになっちゃう
 
 
 
 
重たいプロテクトギア着用なのに、信じられないくらい動きがスピーディーで、静と動が上手ーく絡んでて…ついには互角のフリーズ状態!
こっちがドキドキしちゃう
 
ここを離れます、ってひと言だけいって、撃たれちゃうかもしれないのにスッと背を向けちゃうなんて…潔すぎだわ
 
 
 
 
笑い顔を彼女に向けてるジュンギョンの写真は、特機隊の隊員とセクトに身を潜める女のスクープ写真のために撮影されてたのね
 
俺達は、オオカミの皮を被った人間ではなくて、人間の仮面を被ったオオカミだ
 
…って語ってた上官が、初めて見た彼の笑顔なんだわ、これ
とっても自然な笑みを浮かべている
で、上官たら、何かを吹っ切るように証拠隠滅❤︎
 
 
 
 
弟を救うため、公安からの卑怯な密命に従った彼女
その弟と一緒に、新たな人生を生きてゆくつもりなんだ…
 
わ…二人の席の真ん前にあるベンチに予め座ってるってことは…
ジュンギョンがチケットを贈ったとか?
 
きっと、これが彼なりの、本当のさようならね…
 
 
 
 
騙されてるってわかってるのに、気付いてない振りをしてた
その偽りの時間、彼が感じたこと、思ったことの幾つかは、真実だったんだって思いたい…
 
ふたりの想い出のシーン、その時の記憶を辿ってエンドロール…か
 
あ”〜、もう悲しいくらいプラトニックよね
グビグビ(ウンスお酒を一気飲み)
 
でもさ、戦う男にはどうしたって孤独が似合うのよ
いいえ、孤独しか似合わないはずだわ
 
つまり、こうやって端から見てるぶんにはいいけど
ジュンギョン、彼氏やダンナには絶対に向かないタイプね
 
 
 
 
そう、この時点の彼女はまだ知らない。
この後すぐに、特機隊ならぬ于達赤という、高麗王直属の部隊でテジャンと呼ばれている男と出会ってしまう運命を。
 
三日後、鉄の鎧を纏い、重そうな剣を携え、手から雷光を放ち、血の匂いをさせた男は、ソウル警察の包囲から逃れると、ウンスの手を掴み、胸に抱くようにして光の中に飛び込んでいった。
 
 
ウソっ…
これ、夢よね
夢でしょ?
お願い!
誰かっ 夢だっていって!!!
ビデオ、1本、まだ見てないのに・・・
 
 
 
おわり
 
 
 
 
「人狼 JIN-ROH」
原題:ILLANG: THE WOLF BRIGADE
監督:キム・ジウン
キャスト:カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、チョン・ウソン
原作:押井守
上映時間:139分
製作国:韓国(2018年)
配信:Netflix
 
 
新大阪で足止めされながら、Padでイヤフォンつけて見ちゃいました
隣のサラリーマンがチラチラ気にしてましたが
無音状態だし迷惑かけてないモン…と堂々の視聴
自宅でもう一回まるっと見ましたが、とにかくアクション、すごすぎです
 
最後に…
敵役の元同僚(今は公安)も、直属の上司も、部下も、ジュンギョンを取り巻く人々は、基本的に彼のことをとても気にするんです
ちょっとチェ・ヨンに重なる部分ありなんです
 
誰を恨めばいいの? 誰を恨んだらいいのかわからないというのが、一番悔しい
 
ジュンギョンが心惹かれた女、ユンフィの台詞が胸に響きました