6月に公開される韓国映画「王の運命—歴史を変えた八日間」※、前売りもう始まってるのかなと、シネマート新宿のサイトを見て…突然記憶がリンクしました。
今年最初に見た映画のこと@シネマート新宿

もうね、“香港中国エンターテイメント映画まつり” というキャッチに釣られちゃって…年明け早々、風邪っぴきだったのに、見に行ったんですよね。

チェン・クン × リー・ビンビン という美男美女が主人公のアクションファンタジーロマン?!

钟道伏魔:雪妖魔灵
ZHONGKUI SNOW GIRL AND THE DARK CRYSTAL
邦題:『魔界戦記 雪の精と闇のクリスタル』

ツイ・ハークの『タイガー・マウンテン』とどっちにしようと悩んだあげく…
チェン・クンが勝ちました。
それと、監督が「グリーン・デスティニー」のピーター・パウだという…

邦題見ると???です。
で、シネマート新宿に行く直前、英語のタイトルから検索してみました。

ZHONGKUI…魔除けの神 鐘馗(しょうき)
鍾馗という、疫病神を追い払うといわれる道教の神

鍾馗、聞いたことあるというか、無いというか…
あれ? これって端午の節句のしょうき様かいなとぐぐってみれば…大当たり。

なぬ? チェン・クンが、しょうき様って…一体???

必ず長い髭を蓄え、中国の官人の衣装を着て剣を持ち、大きな眼で何かを睨みつけている姿(wikiより)ですよね、この神様…
何をどうすればロマンになるのか…

(チェン・クンは、香港のレスリー・チャン亡き後、男の色気をやーらしくなく醸し出せる、数少ない俳優さんの一人かと。)


神は天界、魔は魔界、人は人間界に住むとされた頃のこと。魔界では千年に一度の妖魔転生の時期が近づき、扈都(こと)という街が危機に瀕します。神は魔界には入れないという決まりがあり、天界では、人間界を守るため、その手立てとして一人の男を選びました。
それが鍾馗だったのです。斬妖士となった彼は、魔界に、転生に必要だとされる魔晶石を奪いに行って…

遡ること三年、世俗との関わりを断って、科挙に合格するため勉学に励む鍾馗の元に、雪児と名のる女が訪れます。
透けるような白い肌を持つ天女のように美しい雪児。
鍾馗は目を奪われて…
一枚の絵を描き、書を綴りました。

“願わくば一対の鶴になりて”

そして、それに呼び寄せられたように、再び鍾馗の元を訪れる雪児。

科挙のために勉学に励んできた鍾馗に、雪児がたずねます。
「論語 泰伯第八 士人は弘傲であるべし」

鍾馗が続けます。
「その任務は重く道は遙かに遠い……」

そうやって問答を繰り返し、雪児は…
「礼記(五経の一つとされていて、チェ・ヨンも読んでますよね。)
生涯 一人の相手を思うことに意味はあるか。」
そうたずねるんです。
(知道吗?=知ってる?って聞いていますが、対訳では“意味はあるか”とその後を削除することでより深い表現に。)

鍾馗は、「そんな文が? 」 そうたずね返して…
二人は短い逢瀬を持つのですが、あなたは天女のようだと語る鍾馗に、苦しい胸の内で、雪児が、人と妖魔は結ばれるのかと口にすると…
鍾馗は、決して相容れないと答えちゃうんです。

人間と情を結んだ雪児は、人に惑わされた罰として、魔界の氷柱の中に閉じ込められました。
それから三年後、転生の年に魔晶石を奪われた魔界の王は、氷柱を溶かし、雪児に借りを返すよう言いつけて…


主人公の二人の悲恋が、とても綺麗に綴られていました。(実写だからか…)
が、兎にも角にもこの作品、VFXの違和感が大問題でした。

なんだけど、妖魔だの、魔界だの、衣装だの、天界の仙人が鍾馗に力を与える修行の際に出てくる、一万年生きたコウモリの血と骨でできた神器、魔扇とか、背の髄が剣になったりと、まあまあ惹かれる要素あり、で楽しめました。

こどもの日を前に、しょうき様にちなんだこんな物語もありかなと。

予告



一昔前、武俠ドラマで活躍をし、最近では“トランスフォーマー/ロストエイジ”などに出演したリー・ビンビン、今年で御年43歳におなりだとか…見えませ~ん!!!
チェン・クンも40代になりました。

もうビックリ!


イ・サン(ソ・ジソブ)の祖父(ソン・ガンホ)と父(ユ・アイン)の間に起きた「米びつ事件(壬午禍変)」を忠実に映画化、だそうですヨン。

正月に続き、疲れがたまっていたのか、風邪ひいちゃいました。
本日も昼から自宅に…二次の話しは今晩遅くか明日改めまして… ダイヤ