香港国際空港を拠点とする
キャセイパシフィック航空(CX)は
6月15日に、7月1日以降の 香港発券分の
航空券(香港発運賃)について、燃油特別付
加運賃(燃油サーチャージ)を引き下げる
と発表しました。
いずれも香港発着(1名につき1区間あたり)の
南西太平洋・北米・欧州・中東・アフリカ線
が923香港ドル(日本円換算:約1万8600円)
から719香港ドル(約1万4500円)に、
南アジア亜大陸線が440香港ドル(約8900円)
から343香港ドル(約6900円)に、短距離線
が207香港ドル(約4200円)から161香港ドル
(約3200円)になるとの事です。
中国本土線については変更無し。
なお、日本発券分の航空券(日本初運賃)
については、記事執筆時点で同社日本語
公式サイトに掲載されている燃油サーチャージ
は4月30日付でアップデートされたもので、
2024年6月1日から2024年7月31日まで
何れも1名につき1区間あたり日本~香港・
台北間が1万円、香港~南西太平洋・北米
・欧州・中東・アフリカが1万8500円、
香港~南アジア亜大陸が9000円、上記
以外が4500円となっている。
燃油サーチャージとは?
燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)は、
航空会社が航空燃料費の変動に対応する為
に航空運賃に加えて請求する
変動性の追加料金 です。
原油価格の高騰に伴い、航空会社の企業努力
で収受しきれない航空燃料費用の一部を
お客様に負担いただく形となっており、
一部の航空会社を除いて通常の航空券運賃
とは別にかかるものです。
航空業界については、
1991年の湾岸戦争以降、原油価格高騰に
対する措置として、1997年に国際航空運送
協会(IATA)が制度を認可し、2005年
からはJAL・ANAも導入を始めています。
本来、航空燃料費用は航空運賃に含まれる
べきものですが、航空燃料価格の不安定な
変動に対応するためと明瞭性から、通常の
運賃とは別に表記されて徴収されます。