香港島は灣仔のトラム通りの風景に

溶け込むコロニアル調の建築「和昌大押」

がリニューアルし、ピッツェリアやミュージック

バーなど4業態から成る

「Sophia Loren House」が順次

オープンしています。

 

4フロアから成る同建物は大きなフランス窓

とせり出したバルコニーが特徴で、「唐楼」と

呼ばれる香港の旧式の低層建築。その昔、

「和昌大押(Woo Cheong Pawn Shop)」と

いう質店だったことは有名で、

100年以上の歴史を持つ。

 

質店閉店後にはグレードIIの歴史的建造物

として登録され、これまでもレストラン

が出店していました。

 「Sophia Loren」は、その名の通り、

イタリアを代表する女優「Sophia Loren

(ソフィア・ローレン)」を

テーマとしたブランド。

 

同ブランドは、ソフィアさん本人と、

ナポリの起業家で政治家でもあるLuciano Cimmino

(ルチアーノ・チミーノ)さんが共同で2021年、

ソフィアさん自身の名前を冠したレストランを

フィレンツェにオープンしたことから始まった。

現在は、ミラノやローマなどイタリア国内で

4店舗を展開。国外への出店は香港が

初めてとなる。

 香港の店舗は、

イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニ

の代表作、1960年公開の映画「la dolce vita」

(邦題「甘い生活」)の世界観をコンセプトと

した,これまでのイタリア国内の店舗デザイン

も手がけたイタリア人デザイナーが香港の店舗

デザインも担当。

同作品が流行し、ソフィアさんが活躍した

1960~70年代のイタリアの優雅で華やか

な雰囲気を表現した。

 「Sophia Loren House」は、

「Sophia Loren Pizzeria」(ピッツェリア・GF)、

「Casa Sophia Loren」(イタリアンシーフード

レストラン・1F)、「STAGE」(ミュージックバー・2F)、「Pellicola Rooftop」(ルーフトップバー・RF

(今後オープン予定))の4つの異なるコンセプト

の店舗で構成。

 


 4月26日には既に、

グランドフロアのカジュアルなピッツェリア

「Sophia Loren Pizzeria」がオープンしている。

シンプルな「マルゲリータ」(188香港ドル)、

シチリア産のアンチョビーを使った

「Sophia Loren」(238香港ドル)など、

看板メニューのナポリピザは、提供時に客の

目の前で、ピザカッターではなく、はさみを

用いてユニークな方法でカットして提供する。

 1階の「Casa Sophia Loren」は、

ピッツェリアよりも少し価格を上げた

ダイニングで、イタリアから直接輸入する

新鮮なシーフードを使い、クラシックな

イタリア料理を提供する。

 5月10日にオープンした、

2階の「STAGE」は、ライブパフォーマンス、

ダンスフロアを備えたミュージックバー。

「Unforgetteble(Nat King Cole)」(128香港ドル)、「Summertime(Ella Fitzgerald & Louis

 Armstrong)」(138香港ドル)など、ジャズの

往年の名曲のタイトルを用いたオリジナルの

カクテルを用意した他、週末を中心に

生演奏のライブパフォーマンスも行う。

 オープン日は未定だが、最上階も、

トラムが走る莊士敦道を眺める事ができる

ルーフトップバー「Pellicola Rooftop」として

オープンの準備を進めている。

 営業時間は、

Sophia Loren Pizzeria=11時30分~23時、

Casa Sophia Loren=ランチ12時~15時、

ディナー18時~22時30分(日曜定休)、

STAGE=15時~翌1時

(木曜~土曜・祝前日は翌2時まで)(月曜定休)。