1998年まで香港の国際空港であった

旧啓徳空港跡地で建設が進められて

いる総合スポーツゾーン

「啓徳体育園(KaiTak SportsPark)」

工事が進んでおり、同施設内に建設中の

小売り施設が年内にも完成する予定です。

 

メイン施設である主場館

(Main Stadium)では外壁のパネルなど

取り付けが終了し、オープンに向け

着々と工事が進んでいる。

啓徳体育園は旧啓徳空港の海に突き出し

ていた滑走路の根元や旧ターミナル周辺に

建設されるもので、28ヘクタールの広大な

土地に各種スポーツ施設を中心に、ホテル・

公園なども整備し、香港のスポーツハブの

役割を果たすことを目指して

2018年に着工。

 メインとなる施設は、

開閉式の屋根を持つ最大5万人収容の

「主場館(Main Stadium)」

7人制ラグビーの香港セブンズやサッカー

の国際試合、コンサートなどを開く事を

視野に入れている。

国際レベルの大会を開催可能な400m

トラックを備えた陸上競技場の

「公衆運動場(Public Sports Ground)」

は5000人を収容し、トラック内側には

国際規格のサッカーグランドも完備する

 
「室内体育館(Indoor Sports Centre 

Building)」は室内競技用の施設で、卓球

であれば5000人、バドミントンは7000人、

バレーボールとテニスは7800人、バスケット

ボールは9000人、ボクシングなどのリング系

のスポーツは1万人など、コートや器具に

よって柔軟に席数を変える事が

できる設計が特徴。

施設近くにはホテルを建設し、公園、

サイクリングロードを造成するなど、

屋外活動も楽しんでもらえる様にする。

 

 

 

 スポーツにまつわる施設が多い中、

年内のオープンを予定するのがショッピング

モール「啓徳零售館(KaiTak SportsPark Mall)」

主場館に隣接するモールの広さは70万平方

フィートあり、最大5フロア分の高さを誇る

タワー3棟を建設し、合計200以上の

小売店や飲食店が軒を連ねる。

 全体のうち3分の一のショップは

スポーツと娯楽関係のテナントが入居する

ほか、アスリートを養成する「運動学院」

も併設。プロのコーチが選手を指導し、

オリンピックなどでの成績向上を目指す。

 「アディダス」は、

「科学技術の創造と運動を通じた生活」

をテーマにした店を開くほか、「デカトロン」

もスポーツとライフスタイルを標ぼうした

コンセプトショップを開く。

 「ナムコ」のアミューズメントパーク開設

も決まった。現時点で詳細は不明だが、

ナムコはスポーツに絡む豊富なゲーム資産

を持っており、それらで遊べる施設が

期待されている。

 飲食店街は、

九龍東地区最大の3万2000m2を誇る。

中華、日本、韓国、東南アジア、欧米の

味が楽しめるレストラン70店を収容予定。

日本食では、ラーメン「月」が九龍初出店

となる他、天ぷら店「魚天」などの

名前も挙げられている。

イオンスタイルのスーパーも出店する。

 ペット同伴の顧客の為に、

屋外に2万平方フィートのレストランや

バーも併設した。香港人経営のコーヒーや

ワインにフォーカスした「山旮旯(SanKaLa)」、

パンケーキ専門店「the Pantry」、

「グレイハウンドカフェ」などが店を構える。

 
全体の完成は2025年を予定。