アメリカの経済誌「フォーブス」は先日、
2024年の香港のトップ50人の
長者番付を発表しました。
トップに立ったのは、
デベロッパーの長江和記実業
(CK Hutchison Holdings)を創業した
李嘉誠氏の362億米ドル
(約5兆4,000億円)
でした。
コロナ禍後、観光と消費に支えられ
2023年の経済成長率は3.2%に達したが、
不動産と輸出が低迷し、香港の株式指数で
恒生指数が前年比28%も減少した事により、
香港の富豪50人の純資産総額は前年比9%
減の2,960億米ドル約(45兆円)に減少した。
李嘉誠氏は、
長者番付で20年以上トップに君臨。
2020年に一度、デベロッパー最大手の一つ、
恒基兆業地産(Henderson Land
Development)の創業者、李兆基さんに
その座を奪われたものの2021年に再び
1位に返り咲いた。
それから現在まで1位を保っている。
しかし、資産額は前年の390億米ドル
(約5兆9,000億円)から減少。
不動産市況の不調が直撃した。
2位となったのは不動産デベロッパー
恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・
デベロップメント)の創設者である李兆基氏
で純資産303億米ドルでした。
現在、恒基兆業地産は香港セントラル
ハーバーフロントに146億米ドルの商業
ランドマークを建設する大規模計画
を進めています。
3位となったのは2016年に死去した
不動産開発大手の新世界発展の創業者である
鄭裕彤の息子である鄭家純氏。
鄭家純は周大福ジュエリーグループの
会長でもあり、ゴールドジュエリーの需要増
により周大福の株価が約20%上昇した事で
純資産が25億米ドル増え289億米ドル
となりました。
純資産の増加率で最も大きかったのは
15位のジーン・サラタ氏(Jean Salata)。
彼が率いるアジア最大級のプライベート・
エクイティ・ファンド運営会社BPEAを
スウェーデンのEQTが75億ドルで
買収した事で、ジーン・サラタの純資産
は前年の29.5億米ドルから2倍の59億米
ドルに増加しました。