昨日の10日に投票が行われた香港の
区議会選挙は今日、開票作業が進み、
親中派の「圧勝」が確実な
見通しだ。
親中派に有利な選挙制度に変更されてから
初めての区議選で、政府に批判的な民主派
政党は候補者の擁立すらできなかった。
18ある区議会の定数は計470。
投票率は10日午後7時半時点で投票者
数は 1,193,193人で投票率は
24.53%にとどまっている。
2019年の前回の区議選の同時点を約40
ポイント下回っており、投票率は大幅に
低下する見込みだ。
投票は同10時半に締め切られる
予定だったが、
システム障害が発生したとして、
1時間半延長された。
香港政府は「愛国者による香港統治」
を目指しており、今回の区議選はその完成
に向けた重要な選挙と位置付けている。
立法会(議会)に続き区議会も、政府を
支持する親中派がほぼ独占することになる。
区議選は香港で最も民意が反映されやすい
選挙とされてきた。しかし、7月に親中派有利
の選挙制度に変更され、議席全体の9割以上
あった住民による直接投票枠は2割以下に
大幅削減された。
民主派が排除される中、市民の関心は低く、
民主派を支持する有権者の多くは
棄権したとみられる。
なお、
昨夜に発生した複数の投票所の
電子選挙人登録システムに障害の詳細は、
電子選挙人登録システムが午後7時42分に
障害が発生し、通常通りに作動して投票用紙
を発行することができなかった。
現時点ではサイバー攻撃が原因である
という証拠はなく、原因は現在調査中と
なっています・・・