★K様・ダイワ リョウガ1016★ キャスト時の異音 | WERFEN works ヴェルフェンワークス

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リールメンテナンス随時受け付けております。

(ベイトリール1台・\2000~)

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今回のご依頼はキャスト時に「キュイーン」と異音が出るとの事です。

異音の原因を中心にメンテナンス致します。

 

まずはスプールホルダーの点検とオイルアップ

 

摩耗等なく接触部にはオイルを注油しました。

ごく稀にインダクトローターの滑りが悪く異音の出る場合がございます。

洗浄中は「砂」が出てきましたが現在は除去済みです。

 

 

お先にベアリングの洗浄・注油も行いました。

 

そして次に気になったパーツ「ピニオンシャフト」

メカニカルブレーキを締めると先端がスプールを押さえブレーキを掛ける仕組みです。

このブレーキが強めに締めこまれており、締め込む事で「ピニンシャフト」は摩耗します。

取り外した際は真っ黒な汚れが付着していたので摩耗が確認できました。

今回の異音は「ピニオンシャフト摩耗」の可能性がありますのでパーツ交換をオススメ致します。

 

次にギヤボックス内部です。

グリス状態は良好ですね。

 

点検すると「ラチェット」に変形が確認されました。

中央の穴に盛り上がりがあり、恐らく強い負荷か衝撃が掛かったと考えられます。

こちらはパーツ交換が必要です。

 

同じくメインシャフトにも衝撃の痕跡がありますが、そこまで大きい傷ではないと思います。

「ラチェット」交換で様子を見て、大きなガタ付きが残るようであればシャフトも交換になります。

 

それでは各パーツ分解・洗浄致します。

 

1点ずつ丁寧にブラシ洗浄致しました。

 

大きな異物はありませんが、汚れはたくさん出てきました。

 

フレームもきれいに致しました。

 

内部ベアリングですが3つザラ付きがありますので交換済みです。

 

またレベルワインダーにはラインによる溝が2本できております。

「以前よりラインブレイクが多くなった」「・スプールのラインに偏りがある」等があれば交換が必要です。

 

予備ストッパーも衝撃の影響か少しだけ剥がれがございました。

ご希望でしたら交換可能ですが、現状は圧力を掛けて修正済みです。

 

内部はグリスにて組み上げます。

 

最後にクリーニング・試投を行いました。

現状ではルアーの飛距離もよく出ており、キャスト時の異音は確認されませんでした。

内部破損パーツ・ベアリング交換で一度仕上がりを見てみたいと考えております。

 

以上で1台目レポートを終わります★