人は一生のうちで一度だけ、

誰でも詩人になるものである。

だが、やがて「歌のわかれ」をして詩を捨てる。

そして、詩を捨て損なったものだけが、

とりのこされて詩人のままで

年老いてゆくのである。



              寺山修司