『つくろい』 紅粉チコ (B面)
目を覚ませば枕元に綺麗なワッシャーシャツ、
ほのかに彼のフレグランスが香っていた。
休日のわりには早く目覚めた私は、あの日の
彼を思い出しニヤニヤと笑いながらベッドを出た。
偶然見つけたホテルの領収書、その瞬間私は云い知れぬ
ワクワクとした思いに包まれた。そんな思いとは裏腹に
大袈裟に驚き、大声を張り上げて怒ってみせた。
彼は見た事も無いような瞳で私を見つめた。その顔は
まるで「あなたに叱られるなんて~」と真っ黒な瞳を
潤ませる飼われて5日目の子犬のようだった。
領収書を苛立てて握り潰す素振りの中で私は、
「お!浮気の一つもできる様になったか!」と
ちょっと感心していた。節目がちに斜に振り返ると
デニムから出てる素足の彼のつま先がキュっとなっていた。
プイッと前を向いたが、その様が可愛くて仕方なかった。
口内炎が痛かったので数日間は口をきかずにいた。
キッチンでお湯を湧かす間に袖を通した。
眠っている間にサイズを測ったかの様に
私の身体にフィットした。
コーヒーをたっぷり入れたマグカップを
傾けて新聞を読みながらひらめいた。
今夜のコンパの衣装は、事の他身体のラインが
美しく見えるこのシャツに決まり。
勿論、悪い虫が付かないように彼の為に着ていくのだ。
目を覚ませば枕元に綺麗なワッシャーシャツ、
ほのかに彼のフレグランスが香っていた。
休日のわりには早く目覚めた私は、あの日の
彼を思い出しニヤニヤと笑いながらベッドを出た。
偶然見つけたホテルの領収書、その瞬間私は云い知れぬ
ワクワクとした思いに包まれた。そんな思いとは裏腹に
大袈裟に驚き、大声を張り上げて怒ってみせた。
彼は見た事も無いような瞳で私を見つめた。その顔は
まるで「あなたに叱られるなんて~」と真っ黒な瞳を
潤ませる飼われて5日目の子犬のようだった。
領収書を苛立てて握り潰す素振りの中で私は、
「お!浮気の一つもできる様になったか!」と
ちょっと感心していた。節目がちに斜に振り返ると
デニムから出てる素足の彼のつま先がキュっとなっていた。
プイッと前を向いたが、その様が可愛くて仕方なかった。
口内炎が痛かったので数日間は口をきかずにいた。
キッチンでお湯を湧かす間に袖を通した。
眠っている間にサイズを測ったかの様に
私の身体にフィットした。
コーヒーをたっぷり入れたマグカップを
傾けて新聞を読みながらひらめいた。
今夜のコンパの衣装は、事の他身体のラインが
美しく見えるこのシャツに決まり。
勿論、悪い虫が付かないように彼の為に着ていくのだ。