はい全文読みました。
正に死人に口なしの印象。内部調査をやる意味無し。フジテレビ内部者が己の立場考えたら真実を言えるかどうか、考えたらアホでもわかること。
証言者は全て匿名である。そのうち共演者の話を聞けたのは5名中4名、当時の共演者だった小林快氏、新野俊幸氏、鈴木志遠氏、ラズドゥミナ・ヴィオレッタ氏、吉田夢氏の内、誰か一人は証言をしなかったことがわかった。(証言拒否?)
さらに、証言者の中には「木村さんの所属事務所の役員、マネージャー二人」とあるので、トカゲの尻尾きりにまんまと成功したWALKの関係者もいる。(スターダム、ブシロードはこの調査に一切協力していない)
この報告書の概要を簡単に述べると。
※「台本は用意してない」の前提に反した指示、強要は無かった。
※やらせ(無かったことをあったとする、あったことをなかったとする)という意味では無かった。
※撮影進行上のルールの確認、調整、変更はあった。
※スタッフによる出演者への提案、助言はあったが、出演者の意志に反した指示、強要は無かった。
※コスチューム事件の「ビンタ」の指示、煽りは無かった。
※製作スタッフが木村さんのSNSの炎上を煽る意図は無かった。炎上=視聴率UPの構造も否定。
今までフジテレビが主張してきたこと、まんま。つまり木村響子氏が取材を受けた週刊文春の記事や、他の報道に対してもデタラメだ言うスタンスに変わりはない。
この報告書で浮き彫りになった問題点がいくつかある。
①SNSによる誹謗中傷に対するフジテレビの認識の甘さ
ネガティブコメントを数値化して分析している点。「99%の応援コメント、1%の誹謗中傷」これで人は十分傷つく。ネガティブコメントの本質は量ではなく、質であることを全く理解していない。
番組へのネガティブな感想(好き嫌いレベル)と、悪質で粘着質な人格否定の誹謗中傷(けんけんのような)とを数値化で同列に並べることは全く意味を成さない。
②「製作スタッフが木村さんのSNSの炎上を煽る意図は無かった」と言ってる点
出演者(元も含む)がSNSの炎上に一役買っていた疑惑を無視している。(事実関係の説明上重要と思われる小林快氏、田渡凌氏等によるインスタ投稿のこと)
これを出演者同士のプライベートなやりとりとして黙殺しているなら、調査としては不十分なものである。
③フジテレビがブシロードに対して「テラスハウスを辞めたいって言う話は聞いたことがありません」と説明した件に関して
ブシロード側が嘘をついてるというスタンス。簡単に伝聞にするからこういった誤解を招く。木村響子氏への説明はもっと時間をかけて直接行う必要があった。
④フジテレビが木村花さんの自傷行為を早い段階で確認していた点(製作スタッフはすぐに気づいていた)
ここが一番の重要なポイント。
この件を公表されることがフジテレビの一番困る所(実際に報道はされなかった)。公表された場合、番組打ち切りも想定されるため、花さんと頻繁に接触し、事態を早急に収め(専門家の受診を勧めている)次回の収録の話に持って行こうとしている。
また、公表によって番組打ち切りになった場合の責任問題を匂わせ、契約書の損害賠償をちらつかせて口封じした可能性はある。(フジテレビ側が自傷行為を演者側の不祥事と捉えればの話)
⑤フジテレビは木村花さんのSNSを封じていた
これは今回知ることのできた非常に興味深い点。
フジテレビのスタッフのアドバイスで、花さんは4/2と4/7にSNSのアプリを削除したとあり、4/19に花さんのSNS使用が発覚したので、同意のもとSNSのアプリを再び削除。
ところが5/3に仕事の関係でSNSを再開したという 。もちろんこれはスターダム絡み。スターダムの関係者が、花さんの精神がこれだけ不安定な状態の中、あれだけ嫌がっていたSNSを再開させ、SNS推進部長という重荷を背負わせてしまったのだ。
この時点から彼女はフジテレビとスターダムの二方向からの圧力に押し潰されていくことになる。
その後、フジテレビは花さんが快方に向かったという誤った認識のまま、5/14、5/18とテラスハウスを配信していく。
花さんのツイッターを見ると今でもわかることだが、5/15以降の書込にも消された後が多数残っている。最も悪質だったと言われる中傷コメントの跡だ。
5/18時点でフジテレビが「花さんが元気で、深刻に悩んでいる様子はないと認識」と説明しているこの温度差は何であろうか?
5/19にもフジテレビと花さんが卒業プランの話で連絡を取り合ったとあるが、どんなやり取りがあったのだろうか?報告書に具体的な記述は無い。
5/20から花さんのツイッターには飼い猫の画像が連投され、ついに5月23日帰らぬ人となった。(この期間のことはフジテレビの報告書には一切触れられていない)
今回のフジテレビの検証報告は木村響子さん側の主張と矛盾点も多く、これで納得する人はいないだろうという問題は孕みつつ、フジテレビ側としては一応のけじめをつけた形になった。
残っているのは、花さんの死後になってから、契約は3/31(←ここ大事)に切れていたと責任逃れを平然と行った
芸能事務所WALK
と、花さんの精神が不安定な状態の中、あれだけ嫌がっていたSNSを再開させ、SNS推進部長という重荷を背負わせた
ブシロード、スターダム
の説明責任である。