中絶を翌日に控えた朝。

夫から「子供、やっぱり産みたいよね?」と聞かれました。

家族と夫の協力がなくては子供は育てられない。
しかも妊娠の度に入院を繰り返していた私は、自分の気持ちだけを押し通して産む事は身勝手すぎると思えて、夫との話し合いも最終的には夫が決めた通りにするからと伝えていました。

そんな中での、夫からの「産みたいよね?」との言葉。

もしかしたら夫の気が変わったのだろうか?

「産みたい」と伝えた私に、「産みたいよね。ごめんね。」と返した夫。

その言葉で、私の感情が止められなくなりました。

「産ませる気がないなら、何で聞いたの!結果が変わらないなら、そんな事は聞かないでほしかった!」と夫に嫌な言い方をし、そのまま仕事に出てしまった私。

夫が本当は産ませてあげたいと思っている事は分かっていたのに。

短絡的な私と違って、心配性でいつも先の事を考えてる人。

だからこそ、何かあった時の不安が消せないでいる事。

だけど、望んで出来た子なのに自分達の都合で諦めようとしている事と、同じ兄弟でありながら上の二人と同じように産んであげられない罪悪感。

昔、中絶の話を聞いた時の事を何度も思い出していました。

妊娠初期の中絶は、赤ちゃんを掻き出すため、お腹の中で必死に逃げようとするのだとか。

掻き出された赤ちゃんは、体が出来上がっていないため、ボロボロになって出て来るのだとか。

自分の赤ちゃんがそうなってしまうのだと想像すると辛くてたまらない。

この日は、仕事中に涙をこらえるのに必死でした。